三角形ABCにおいて、3辺の長さが $x$, $x+2$, $x+4$ であるとき、以下の2つの問いに答えます。 (1) 三角形ABCが鈍角三角形となるような $x$ の値の範囲を求めます。 (2) 三角形ABCの最大角が $120^\circ$ となるような $x$ の値を求めます。

幾何学三角形鈍角三角形余弦定理不等式二次方程式
2025/8/5

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、3辺の長さが xx, x+2x+2, x+4x+4 であるとき、以下の2つの問いに答えます。
(1) 三角形ABCが鈍角三角形となるような xx の値の範囲を求めます。
(2) 三角形ABCの最大角が 120120^\circ となるような xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 鈍角三角形となる条件を求めます。
まず、三角形が成立するための条件は、x+(x+2)>x+4x + (x+2) > x+4である必要があります。これは、2x+2>x+42x+2 > x+4 より、x>2x > 2 となります。また、x>0x>0である必要があります。
次に、三角形ABCの最も長い辺は x+4x+4 なので、この辺に対する角が鈍角である必要があります。余弦定理より、
(x+4)2>x2+(x+2)2(x+4)^2 > x^2 + (x+2)^2
x2+8x+16>x2+x2+4x+4x^2+8x+16 > x^2 + x^2 + 4x + 4
0>x24x120 > x^2 - 4x - 12
x24x12<0x^2 - 4x - 12 < 0
(x6)(x+2)<0(x-6)(x+2) < 0
2<x<6-2 < x < 6
三角形が成立する条件 x>2x > 2 と合わせて、2<x<62 < x < 6 が得られます。
(2) 最大角が 120120^\circ となるような xx の値を求めます。余弦定理より、
(x+4)2=x2+(x+2)22x(x+2)cos120(x+4)^2 = x^2 + (x+2)^2 - 2 \cdot x \cdot (x+2) \cdot \cos 120^\circ
(x+4)2=x2+(x+2)22x(x+2)(12)(x+4)^2 = x^2 + (x+2)^2 - 2 x (x+2) (-\frac{1}{2})
x2+8x+16=x2+x2+4x+4+x(x+2)x^2+8x+16 = x^2 + x^2 + 4x + 4 + x(x+2)
x2+8x+16=x2+x2+4x+4+x2+2xx^2+8x+16 = x^2 + x^2 + 4x + 4 + x^2 + 2x
x2+8x+16=2x2+6x+4+x2x^2+8x+16 = 2x^2 + 6x + 4 + x^2
0=2x22x120 = 2x^2 - 2x - 12
x2x6=0x^2 - x - 6 = 0
(x3)(x+2)=0(x-3)(x+2) = 0
x=3x = 3 または x=2x = -2
x>0x>0 なので、x=3x=3となります。

3. 最終的な答え

(1) 2<x<62 < x < 6
(2) x=3x = 3

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