部品Aの重量が250gと規定されている工場で、実際の部品Aが250gではないか疑われたため、10個の部品の平均重量を計測したところ245gであった。母分散は16と既知であるとき、部品Aの重量は250gと言えるかどうか、有意水準5%で仮説検定を行う。
2025/8/6
1. 問題の内容
部品Aの重量が250gと規定されている工場で、実際の部品Aが250gではないか疑われたため、10個の部品の平均重量を計測したところ245gであった。母分散は16と既知であるとき、部品Aの重量は250gと言えるかどうか、有意水準5%で仮説検定を行う。
2. 解き方の手順
(1) 帰無仮説と対立仮説を設定する。
* 帰無仮説 (H0): 部品Aの重量は250gである()。
* 対立仮説 (H1): 部品Aの重量は250gではない()。(両側検定)
(2) 検定統計量を計算する。
* 標本平均:
* 母分散:
* 標本サイズ:
* 検定統計量 は、以下の式で計算する。
(3) 有意水準 を設定する。
*
(4) 棄却域を決定する。
* 両側検定なので、棄却域は または となる。
* なので、
* である。(標準正規分布表から求める)
* 棄却域は または
(5) 検定統計量と棄却域を比較する。
* 計算された検定統計量 は、棄却域 に含まれる。
(6) 結論を出す。
* 帰無仮説は棄却される。したがって、有意水準5%で、部品Aの重量は250gではないと言える。
3. 最終的な答え
部品Aの重量は250gではない。