2次関数 $y = x^2 - 2(a+3)x + a^2$ のグラフを C とし、C の頂点を P とする。 (1) 点 P の座標を求める。 (2) C が x 軸と異なる 2 点 A, B で交わるための a の条件と、そのときの線分 AB の長さを求める。 (3) (2) の条件下で、2 点 A, B と点 P を頂点とする $\triangle ABP$ が正三角形になるような a の値を求める。

代数学二次関数グラフ二次方程式頂点平方完成
2025/8/6

1. 問題の内容

2次関数 y=x22(a+3)x+a2y = x^2 - 2(a+3)x + a^2 のグラフを C とし、C の頂点を P とする。
(1) 点 P の座標を求める。
(2) C が x 軸と異なる 2 点 A, B で交わるための a の条件と、そのときの線分 AB の長さを求める。
(3) (2) の条件下で、2 点 A, B と点 P を頂点とする ABP\triangle ABP が正三角形になるような a の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) y=x22(a+3)x+a2y = x^2 - 2(a+3)x + a^2 を平方完成する。
y=(x(a+3))2(a+3)2+a2=(x(a+3))2(a2+6a+9)+a2=(x(a+3))26a9y = (x - (a+3))^2 - (a+3)^2 + a^2 = (x - (a+3))^2 - (a^2 + 6a + 9) + a^2 = (x - (a+3))^2 - 6a - 9
よって、頂点 P の座標は (a+3,6a9)(a+3, -6a-9)
(2) C が x 軸と異なる 2 点で交わる条件は、頂点 P の y 座標が負であること。
6a9<0-6a - 9 < 0
6a>96a > -9
a>96=32a > -\frac{9}{6} = -\frac{3}{2}
よって、a>32a > -\frac{3}{2}
C と x 軸の交点の x 座標は、x22(a+3)x+a2=0x^2 - 2(a+3)x + a^2 = 0 の解。
解の公式より、
x=2(a+3)±4(a+3)24a22=(a+3)±(a+3)2a2=(a+3)±a2+6a+9a2=(a+3)±6a+9x = \frac{2(a+3) \pm \sqrt{4(a+3)^2 - 4a^2}}{2} = (a+3) \pm \sqrt{(a+3)^2 - a^2} = (a+3) \pm \sqrt{a^2 + 6a + 9 - a^2} = (a+3) \pm \sqrt{6a+9}
A, B の x 座標を xA,xBx_A, x_B とすると、
xA=(a+3)6a+9,xB=(a+3)+6a+9x_A = (a+3) - \sqrt{6a+9}, \quad x_B = (a+3) + \sqrt{6a+9}
線分 AB の長さは
xBxA=(a+3)+6a+9((a+3)6a+9)=26a+9=26a+9|x_B - x_A| = |(a+3) + \sqrt{6a+9} - ((a+3) - \sqrt{6a+9})| = |2\sqrt{6a+9}| = 2\sqrt{6a+9}
(3) ABP\triangle ABP が正三角形になる条件は、AB=3×(Py座標の絶対値)AB = \sqrt{3} \times (P の y 座標の絶対値) であること。
26a+9=3×6a9=3×(6a9)2\sqrt{6a+9} = \sqrt{3} \times |-6a-9| = \sqrt{3} \times (-6a-9)
両辺を 2 乗して、
4(6a+9)=3(36a2+108a+81)4(6a+9) = 3(36a^2 + 108a + 81)
24a+36=108a2+324a+24324a+36 = 108a^2 + 324a + 243
108a2+300a+207=0108a^2 + 300a + 207 = 0
36a2+100a+69=036a^2 + 100a + 69 = 0
(6a+23)(6a+3)=0(6a+23)(6a+3) = 0
a=236,36=12a = -\frac{23}{6}, -\frac{3}{6} = -\frac{1}{2}
条件 a>32a > -\frac{3}{2} を満たすのは、a=12a = -\frac{1}{2} のみ。

3. 最終的な答え

(1) P(a+3a+3, 6a9-6a-9)
(2) a>32a > -\frac{3}{2}, 26a+92\sqrt{6a+9}
(3) a=12a = -\frac{1}{2}
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