直径が2である円Oにおいて、直径ABをBの方向に延長し、$BC = 2BA$となる点Cをとる。点Cから円Oに接線CTを引き、接点をTとする。このとき、線分CTとATの長さを求める。

幾何学接線三平方の定理三角比
2025/8/6

1. 問題の内容

直径が2である円Oにおいて、直径ABをBの方向に延長し、BC=2BABC = 2BAとなる点Cをとる。点Cから円Oに接線CTを引き、接点をTとする。このとき、線分CTとATの長さを求める。

2. 解き方の手順

* 円Oの半径をrrとする。直径が2なので、r=1r = 1である。
* BA=2r=2BA = 2r = 2だから、BC=2BA=4BC = 2BA = 4となる。したがって、OC=OB+BC=r+4=1+4=5OC = OB + BC = r + 4 = 1 + 4 = 5である。
* CTは円Oの接線なので、OTC=90\angle OTC = 90^\circである。よって、三角形OTCは直角三角形である。
* 三平方の定理より、OC2=OT2+CT2OC^2 = OT^2 + CT^2が成り立つ。したがって、CT2=OC2OT2=5212=251=24CT^2 = OC^2 - OT^2 = 5^2 - 1^2 = 25 - 1 = 24である。よって、CT=24=26CT = \sqrt{24} = 2\sqrt{6}である。
* 次にATの長さを求める。円の中心OからATに垂線ODを下ろす。すると、三角形OTAは二等辺三角形であるため、DはATの中点となる。
* 三角形OTAにおいて、AOT=θ\angle AOT = \thetaとおく。三角形OTCにおいて、OT=1,OC=5OT = 1, OC = 5であるので、cosTOC=OTOC=15\cos \angle TOC = \frac{OT}{OC} = \frac{1}{5}。よって、TOC=arccos15\angle TOC = \arccos{\frac{1}{5}}。また、AOC=π\angle AOC = \piであるため、AOT+TOC=π\angle AOT + \angle TOC = \piから、AOT=θ=πarccos15\angle AOT = \theta = \pi - \arccos{\frac{1}{5}}
* 三角形ODAにおいて、OA=1,OD=OAcosθ2=cosθ2OA = 1, OD = OA \cos{\frac{\theta}{2}} = \cos{\frac{\theta}{2}}である。また、AD=OAsinθ2=sinθ2AD = OA \sin{\frac{\theta}{2}} = \sin{\frac{\theta}{2}}である。よって、AT=2AD=2sinθ2=2sinπarccos152AT = 2AD = 2\sin{\frac{\theta}{2}} = 2\sin{\frac{\pi - \arccos{\frac{1}{5}} }{2}}
* 半角の公式を用いて、AT=21cos(πarccos15)2AT = 2\sqrt{\frac{1 - \cos (\pi - \arccos{\frac{1}{5}})}{2}}を計算する。cos(πarccos15)=cos(arccos15)=15\cos (\pi - \arccos{\frac{1}{5}}) = -\cos (\arccos{\frac{1}{5}}) = -\frac{1}{5}であるから、AT=21(15)2=2610=235=2155AT = 2\sqrt{\frac{1 - (-\frac{1}{5})}{2}} = 2\sqrt{\frac{6}{10}} = 2\sqrt{\frac{3}{5}} = \frac{2\sqrt{15}}{5}

3. 最終的な答え

CT=26CT = 2\sqrt{6}
AT=2155AT = \frac{2\sqrt{15}}{5}

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