円 $O: x^2 + y^2 = 4$ と点 $P(0, -1)$ が与えられている。 (1) 円 $O$ 上を動く点 $A$ に対して、点 $P$ が線分 $QA$ を $1:2$ に内分するような点 $Q$ はある円周上を動くことを示し、その円の中心と半径を求めよ。 (2) 円 $O$ に内接する $\triangle ABC$ の重心が点 $P$ であるとする。点 $A$ の座標が $(2, 0)$ であるとき、直線 $BC$ の方程式を求めよ。

幾何学内分重心円の方程式直線の方程式
2025/8/6
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

O:x2+y2=4O: x^2 + y^2 = 4 と点 P(0,1)P(0, -1) が与えられている。
(1) 円 OO 上を動く点 AA に対して、点 PP が線分 QAQA1:21:2 に内分するような点 QQ はある円周上を動くことを示し、その円の中心と半径を求めよ。
(2) 円 OO に内接する ABC\triangle ABC の重心が点 PP であるとする。点 AA の座標が (2,0)(2, 0) であるとき、直線 BCBC の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点 AA の座標を (xA,yA)(x_A, y_A)、点 QQ の座標を (xQ,yQ)(x_Q, y_Q) とする。
PPQAQA1:21:2 に内分するので、
xP=2xA+xQ3,yP=2yA+yQ3x_P = \frac{2x_A + x_Q}{3}, y_P = \frac{2y_A + y_Q}{3}
xQ=3xP2xA,yQ=3yP2yAx_Q = 3x_P - 2x_A, y_Q = 3y_P - 2y_A
xP=0,yP=1x_P = 0, y_P = -1 であるから、
xQ=2xA,yQ=32yAx_Q = -2x_A, y_Q = -3 - 2y_A
xA=xQ2,yA=yQ+32x_A = -\frac{x_Q}{2}, y_A = -\frac{y_Q + 3}{2}
AA は円 OO 上の点であるから、xA2+yA2=4x_A^2 + y_A^2 = 4 を満たす。
(xQ2)2+(yQ+32)2=4(-\frac{x_Q}{2})^2 + (-\frac{y_Q + 3}{2})^2 = 4
xQ24+(yQ+3)24=4\frac{x_Q^2}{4} + \frac{(y_Q + 3)^2}{4} = 4
xQ2+(yQ+3)2=16x_Q^2 + (y_Q + 3)^2 = 16
これは、中心 (0,3)(0, -3)、半径 44 の円を表す。
したがって、点 QQ は中心 (0,3)(0, -3)、半径 44 の円周上を動く。
(2) ABC\triangle ABC の重心を GG とすると、重心 GG の座標は
xG=xA+xB+xC3,yG=yA+yB+yC3x_G = \frac{x_A + x_B + x_C}{3}, y_G = \frac{y_A + y_B + y_C}{3}
G=PG=Pより、xP=xA+xB+xC3,yP=yA+yB+yC3x_P = \frac{x_A + x_B + x_C}{3}, y_P = \frac{y_A + y_B + y_C}{3}
0=2+xB+xC3,1=0+yB+yC30 = \frac{2 + x_B + x_C}{3}, -1 = \frac{0 + y_B + y_C}{3}
xB+xC=2,yB+yC=3x_B + x_C = -2, y_B + y_C = -3
BCBC の中点を MM とすると、xM=xB+xC2=1,yM=yB+yC2=32x_M = \frac{x_B + x_C}{2} = -1, y_M = \frac{y_B + y_C}{2} = -\frac{3}{2}
したがって、M(1,32)M(-1, -\frac{3}{2})
BCBC の傾きを mm とすると、BCBC の方程式は
y(32)=m(x(1))y - (-\frac{3}{2}) = m(x - (-1))
y+32=m(x+1)y + \frac{3}{2} = m(x + 1)
2y+3=2m(x+1)2y + 3 = 2m(x + 1)
2mx2y+2m3=02mx - 2y + 2m - 3 = 0
OO の中心 (0,0)(0, 0) と直線 BCBC の距離は、円の半径 22 に等しいので、
2m(0)2(0)+2m3(2m)2+(2)2=2\frac{|2m(0) - 2(0) + 2m - 3|}{\sqrt{(2m)^2 + (-2)^2}} = 2
2m34m2+4=2\frac{|2m - 3|}{\sqrt{4m^2 + 4}} = 2
2m3=24m2+4|2m - 3| = 2\sqrt{4m^2 + 4}
(2m3)2=4(4m2+4)(2m - 3)^2 = 4(4m^2 + 4)
4m212m+9=16m2+164m^2 - 12m + 9 = 16m^2 + 16
12m2+12m+7=012m^2 + 12m + 7 = 0
このmmは実数解を持たない。
AOAOの傾きは

0. $BC$の中点 $M(-1, -3/2)$. $AM$が直交することはない。

BCがx軸と平行ならばy=3/2y=-3/2.
A=(2,0)A=(2,0)とおくと、
xA+xB+xC=0x_A+x_B+x_C=0
yA+yB+yC=3y_A+y_B+y_C=-3
より、xB+xC=2,yB+yC=3x_B+x_C=-2, y_B+y_C=-3
BCBCの方程式をax+by+c=0ax+by+c=0と置く。
x2+y2=4x^2+y^2=4に接するので、原点からax+by+c=0ax+by+c=0の距離が2になる。
ca2+b2=2\frac{|c|}{\sqrt{a^2+b^2}}=2
BCBCの中点はM=(xB+xC2,yB+yC2)=(1,32)M=(\frac{x_B+x_C}{2}, \frac{y_B+y_C}{2})=(-1, -\frac{3}{2})
OAOAの傾きは0なので、BCBCの傾きは存在しない。
BCBCはx軸に垂直なので、x=kx=kとおける。
A=(2,0)A=(2,0)なので、BCBCの式はx=1x=-1

3. 最終的な答え

(1) 中心 (0,3)(0, -3)、半径 44
(2) x=1x = -1

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