## 問題の解答

確率論・統計学箱ひげ図平均分散標準偏差相関関係
2025/8/6
## 問題の解答
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1. 問題の内容

問題は2つのパートに分かれています。
* **パート1**: 箱ひげ図に関する問題。4つのテスト(①, ②, ③, ④)の箱ひげ図が与えられ、以下の条件に最も適するテストを箱ひげ図から選びます。
* (1) 四分位範囲が最も大きい
* (2) 20点台の生徒がいる
* (3) 70点以上の生徒が半数以上いる
* (4) 50点以下の生徒が最も多い
* **パート2**: ある商品の1日あたりの販売数に関する問題。10日間の販売数が与えられ、以下の問いに答えます。
* (1) 平均値を求める
* (2) 分散と標準偏差を求める
* (3) 販売数と最高気温の相関係数が0.1であるとき、販売数と最高気温の関係を選択肢から選ぶ
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2. 解き方の手順

**パート1: 箱ひげ図に関する問題**
* **(1) 四分位範囲が最も大きい**
四分位範囲は、箱の長さに相当します。箱ひげ図を見ると、テスト③の箱が最も長いので、テスト③の四分位範囲が最も大きいです。
* **(2) 20点台の生徒がいる**
20点台の生徒がいるということは、箱ひげ図の最小値が20点台、または箱の中に20点台が含まれている必要があります。テスト④の箱ひげ図を見ると、最小値が20点台に含まれています。
* **(3) 70点以上の生徒が半数以上いる**
70点以上の生徒が半数以上いるということは、中央値が70点以上である必要があります。箱ひげ図を見ると、テスト①の中央値が70点を超えています。
* **(4) 50点以下の生徒が最も多い**
50点以下の生徒が最も多いということは、第3四分位数が50点以下である必要があります。箱ひげ図を見ると、テスト④の第3四分位数が50点以下です。
**パート2: 販売数に関する問題**
* **(1) 平均値を求める**
平均値は、与えられたデータの合計をデータの個数で割ることで求められます。
与えられたデータは 4, 7, 7, 7, 8, 8, 8, 9, 10, 12 です。
平均値 xˉ\bar{x}
xˉ=4+7+7+7+8+8+8+9+10+1210=8010=8\bar{x} = \frac{4 + 7 + 7 + 7 + 8 + 8 + 8 + 9 + 10 + 12}{10} = \frac{80}{10} = 8
* **(2) 分散と標準偏差を求める**
分散 s2s^2 は、各データの値から平均値を引いた値の2乗を合計し、データの個数で割ることで求められます。
標準偏差 ss は、分散の平方根です。
表が与えられているので、表を用いて分散を計算します。
s2=(48)2+(78)2+(78)2+(78)2+(88)2+(88)2+(88)2+(98)2+(108)2+(128)210s^2 = \frac{(4-8)^2 + (7-8)^2 + (7-8)^2 + (7-8)^2 + (8-8)^2 + (8-8)^2 + (8-8)^2 + (9-8)^2 + (10-8)^2 + (12-8)^2}{10}
s2=16+1+1+1+0+0+0+1+4+1610=4010=4s^2 = \frac{16 + 1 + 1 + 1 + 0 + 0 + 0 + 1 + 4 + 16}{10} = \frac{40}{10} = 4
したがって、分散は4です。
標準偏差 s=s2=4=2s = \sqrt{s^2} = \sqrt{4} = 2
したがって、標準偏差は2です。
* **(3) 販売数と最高気温の関係**
相関係数が0.1であるということは、正の相関関係が弱いことを意味します。したがって、最も適切な選択肢は「③ 相関関係がない」です。
相関係数は-1から1の間の値をとり、0に近いほど相関関係が弱いことを示します。0.1は0に近いので、相関関係はほとんどないと言えます。
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3. 最終的な答え

パート1:
* (1) ソ: ③
* (2) タ: ④
* (3) チ: ①
* (4) ツ: ④
パート2:
* (1) テ: 8
* (2) ト: 4, ナ: 2
* (3) 二: ③

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