問題は、関数 $y = \frac{1}{2}x^2$ のグラフ上に点A, B, Cがあり、それぞれのx座標が-4, -2, 4であるという設定のもと、以下の3つの問いに答えるものです。 (1) 直線ACの式を求めなさい。 (2) 曲線①において、$x$ の変域が $-4 \le x \le 2$ のときの $y$ の変域を求めなさい。 (3) $\triangle ABC$ と $\triangle ABP$ の面積が等しくなるように、$y$ 軸上の正の部分に点Pをとるとき、点Pの座標を求めなさい。

幾何学放物線グラフ面積直線の式座標
2025/8/7

1. 問題の内容

問題は、関数 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 のグラフ上に点A, B, Cがあり、それぞれのx座標が-4, -2, 4であるという設定のもと、以下の3つの問いに答えるものです。
(1) 直線ACの式を求めなさい。
(2) 曲線①において、xx の変域が 4x2-4 \le x \le 2 のときの yy の変域を求めなさい。
(3) ABC\triangle ABCABP\triangle ABP の面積が等しくなるように、yy 軸上の正の部分に点Pをとるとき、点Pの座標を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1) 直線ACの式を求める。
点Aの座標は、x=4x = -4y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 に代入して、 y=12(4)2=8y = \frac{1}{2}(-4)^2 = 8 なので、A(-4, 8)です。
点Cの座標は、x=4x = 4y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 に代入して、y=12(4)2=8y = \frac{1}{2}(4)^2 = 8 なので、C(4, 8)です。
直線ACの傾きをmとすると、
m=8044=88=1m = \frac{8 - 0}{-4 - 4} = \frac{8}{-8} = -1
したがって直線ACの式は、y=x+by = -x + b と表せます。
この直線は点C(4, 0)を通るので、
0=4+b0 = -4 + b
b=4b = 4
したがって、直線ACの式は、y=x+4y = -x + 4 です。
(2) 曲線①において、xx の変域が 4x2-4 \le x \le 2 のときの yy の変域を求める。
y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 のグラフは下に凸の放物線なので、xx の変域が 4x2-4 \le x \le 2 のとき、最小値は x=0x = 0 のときの y=0y = 0 です。
最大値は、x=4x = -4 のときの y=8y = 8 です。
したがって、yy の変域は 0y80 \le y \le 8 です。
(3) ABC\triangle ABCABP\triangle ABP の面積が等しくなるように、yy 軸上の正の部分に点Pをとるとき、点Pの座標を求める。
点Bの座標は、x=2x = -2y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 に代入して、y=12(2)2=2y = \frac{1}{2}(-2)^2 = 2 なので、B(-2, 2)です。
ABC\triangle ABC の面積を求める。
点Bから直線ACに下ろした垂線の長さをhとする。
直線ACの式は、x+y4=0x + y - 4 = 0 なので、点B(-2, 2)から直線ACまでの距離hは、
h=2+2412+12=42=22h = \frac{|-2 + 2 - 4|}{\sqrt{1^2 + 1^2}} = \frac{4}{\sqrt{2}} = 2\sqrt{2}
ACの長さは、(44)2+(80)2=64+64=128=82\sqrt{(-4-4)^2 + (8-0)^2} = \sqrt{64 + 64} = \sqrt{128} = 8\sqrt{2}
したがって、ABC\triangle ABC の面積は、12×82×22=16\frac{1}{2} \times 8\sqrt{2} \times 2\sqrt{2} = 16 です。
次に、ABP\triangle ABP の面積を求める。点Pの座標を(0, p)とする。ただし、p>0p > 0
直線ACの式は y=x+4y = -x + 4
直線ACと点Bの距離 = 1(2)+(1)2+(4)12+(1)2=2242=42\frac{|-1 * (-2) + (-1) * 2 + (-4)|}{\sqrt{1^2 + (-1)^2}} = \frac{|2 - 2 - 4|}{\sqrt{2}} = \frac{4}{\sqrt{2}}
ABC\triangle ABCABP\triangle ABP の面積が等しくなるので、ABP=16\triangle ABP = 16
AB=(4(2))2+(82)2=4+36=40AB = \sqrt{(-4 - (-2))^2 + (8 - 2)^2} = \sqrt{4 + 36} = \sqrt{40}
AB=40=210AB = \sqrt{40} = 2\sqrt{10}
ACは底辺とみると、12AC×p=16\frac{1}{2} AC \times p = 16
12×82×(8p)=16\frac{1}{2} \times 8\sqrt{2} \times (8 - p) = 16
42(8p)=164\sqrt{2} (8-p) = 16
2(8p)=4\sqrt{2} (8-p) = 4
8p=42=228-p = \frac{4}{\sqrt{2}} = 2\sqrt{2}
p=822p = 8 - 2\sqrt{2}
ABC\triangle ABCABP\triangle ABP の面積が等しくなるには、ABを共通の底辺とする。ABの長さを固定すると、点CからABまでの距離と点PからABまでの距離が等しいとき、面積が等しい。
平行線の性質を利用して、AC//BPになる点Pを求める。
傾きを求める。ACの傾きは-1。BPの傾きも-1になる。点B(-2, 2)を通るので、
y=x+by = -x + b
2=(2)+b2 = -(-2) + b
b=0b = 0
y=xy = -x
点Pのx座標が0なので、y=0y = 0。これはy軸上の正の部分という条件に反するので、平行線では無理。
面積が等しい=底辺 x 高さ / 2 が同じ。
ABを底辺とすると、高さが等しい。
高さは、点C, PからABに下ろした垂線の長さになる。
ABの式は
傾き:(82)/(4(2))=6/(2)=3傾き: (8-2)/(-4 -(-2)) = 6/(-2) = -3
y=3x+by = -3x + b
2=3(2)+b2 = -3*(-2) + b
b=26=4b = 2 - 6 = -4
y=3x4y = -3x - 4
ABの式 = 3x+y+4=03x + y + 4 = 0
点C(4,0) と 点P(0, p) の距離が等しい。
d=ax1+by1+ca2+b2d = \frac{|ax_1 + by_1 + c|}{\sqrt{a^2 + b^2}}
34+0+432+12=1610\frac{|3*4 + 0 + 4|}{\sqrt{3^2 + 1^2}} = \frac{|16|}{\sqrt{10}}
0+p+410=p+410\frac{|0 + p + 4|}{\sqrt{10}} = \frac{|p+4|}{\sqrt{10}}
1610=p+410\frac{|16|}{\sqrt{10}} = \frac{|p+4|}{\sqrt{10}}
16=p+416 = |p+4|
p+4=16,16p + 4 = 16, -16
p=12,20p = 12, -20
y軸の正の部分なので、p=12p = 12
よってP(0, 12)

3. 最終的な答え

(1) y=x+4y = -x + 4
(2) 0y80 \le y \le 8
(3) (0, 12)

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