複素数 $\alpha$ と $\beta$ が、条件 $\alpha^2 + \beta^2 = -\alpha\beta$ と $|\alpha + \beta| = 3$ を満たしている。 (1) $\frac{\beta}{\alpha}$ の偏角 $\theta$ を求める。(ただし、$0 \le \theta < 2\pi$) (2) $\alpha$ の絶対値を求める。 (3) 複素数平面上で、$\alpha, \beta, \alpha + \beta, -i\alpha, i\beta$ の表す5つの点を頂点とする五角形の面積を求める。
2025/8/7
1. 問題の内容
複素数 と が、条件 と を満たしている。
(1) の偏角 を求める。(ただし、)
(2) の絶対値を求める。
(3) 複素数平面上で、 の表す5つの点を頂点とする五角形の面積を求める。
2. 解き方の手順
(1) より、。
両辺を で割ると、
とおくと、。
これを解くと、
したがって、 の偏角は または 。
(2) より、。
よって、 より、。
(3) 五角形の頂点は 。
を始点に平行移動してできる五角形の頂点は
間の距離は
のとき、
のとき、
したがって、
は三角形をつくる。
間の距離は
間の距離は
間の距離は
を原点に平行移動すると, はそれぞれ , , , になる。
との関係式を思い出すと、なので、この五角形をを原点に平行移動したものを考えたほうが簡単そう。
五角形は三角形と三角形と三角形の和とみる。
三角形の面積は
三角形の面積は
の関係式は である。この三角形の面積は .
したがって、五角形の面積は
3. 最終的な答え
(1) または
(2) 3
(3)