問題は3つのパートに分かれています。 (1) ベクトルの問題:$|\vec{a}|=2$, $|\vec{b}|=1$ で、$\vec{a}-\vec{b}$ と $2\vec{a}+5\vec{b}$ が垂直であるとき、$\vec{a}\cdot\vec{b}$ の値を求め、$\vec{a}$ と $\vec{b}$ のなす角を求めます。 (2) 直線の問題:2直線 $l_1: 2x-ay+1=0$ と $l_2: 4x+(a-2)y-1=0$ が平行になるときの $a$ の値を求めます。 (3) 図形の問題:$(k+1)x^2+(k+1)y^2-4x-4y-k+3=0$ が表す図形を $C(k)$ とするとき、以下の問題を解きます。 (1) $C(k)$ が直線を表すとき、その方程式を求めます。 (2) $C(k)$ は $k$ の値によらず2定点を通ります。その2定点の座標を求め、これらの2点と原点を通る円の方程式を求めます。

代数学ベクトル内積直線平行図形二次方程式
2025/8/7

1. 問題の内容

問題は3つのパートに分かれています。
(1) ベクトルの問題:a=2|\vec{a}|=2, b=1|\vec{b}|=1 で、ab\vec{a}-\vec{b}2a+5b2\vec{a}+5\vec{b} が垂直であるとき、ab\vec{a}\cdot\vec{b} の値を求め、a\vec{a}b\vec{b} のなす角を求めます。
(2) 直線の問題:2直線 l1:2xay+1=0l_1: 2x-ay+1=0l2:4x+(a2)y1=0l_2: 4x+(a-2)y-1=0 が平行になるときの aa の値を求めます。
(3) 図形の問題:(k+1)x2+(k+1)y24x4yk+3=0(k+1)x^2+(k+1)y^2-4x-4y-k+3=0 が表す図形を C(k)C(k) とするとき、以下の問題を解きます。
(1) C(k)C(k) が直線を表すとき、その方程式を求めます。
(2) C(k)C(k)kk の値によらず2定点を通ります。その2定点の座標を求め、これらの2点と原点を通る円の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1) ベクトルの問題:
ab\vec{a}-\vec{b}2a+5b2\vec{a}+5\vec{b} が垂直であるとき、内積は0なので、
(ab)(2a+5b)=0(\vec{a}-\vec{b})\cdot(2\vec{a}+5\vec{b})=0
2aa+5ab2ab5bb=02\vec{a}\cdot\vec{a} + 5\vec{a}\cdot\vec{b} - 2\vec{a}\cdot\vec{b} - 5\vec{b}\cdot\vec{b} = 0
2a2+3ab5b2=02|\vec{a}|^2 + 3\vec{a}\cdot\vec{b} - 5|\vec{b}|^2 = 0
2(22)+3ab5(12)=02(2^2) + 3\vec{a}\cdot\vec{b} - 5(1^2) = 0
8+3ab5=08 + 3\vec{a}\cdot\vec{b} - 5 = 0
3ab=33\vec{a}\cdot\vec{b} = -3
ab=1\vec{a}\cdot\vec{b} = -1
ab=abcosθ\vec{a}\cdot\vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos\theta より、
1=21cosθ-1 = 2\cdot1\cdot\cos\theta
cosθ=12\cos\theta = -\frac{1}{2}
θ=120\theta = 120^\circ
(2) 直線の問題:
2直線 l1:2xay+1=0l_1: 2x-ay+1=0l2:4x+(a2)y1=0l_2: 4x+(a-2)y-1=0 が平行であるとき、
24=aa211\frac{2}{4} = \frac{-a}{a-2} \neq \frac{1}{-1}
12=aa2\frac{1}{2} = \frac{-a}{a-2}
a2=2aa-2 = -2a
3a=23a = 2
a=23a = \frac{2}{3}
(3) 図形の問題:
(k+1)x2+(k+1)y24x4yk+3=0(k+1)x^2+(k+1)y^2-4x-4y-k+3=0
(k+1)(x2+y2)4(x+y)k+3=0(k+1)(x^2+y^2) - 4(x+y) - k + 3 = 0
k(x2+y21)+x2+y24x4y+3=0k(x^2+y^2-1) + x^2+y^2 - 4x - 4y + 3 = 0
(1) C(k)C(k) が直線を表すとき、k+1=0k+1 = 0 より k=1k=-1
4x4y(1)+3=0-4x - 4y - (-1) + 3 = 0
4x4y+4=0-4x - 4y + 4 = 0
x+y1=0x + y - 1 = 0
(2) C(k)C(k)kk の値によらず、x2+y21=0x^2+y^2-1=0 かつ x2+y24x4y+3=0x^2+y^2-4x-4y+3=0 を満たす。
x2+y2=1x^2+y^2=1x2+y24x4y+3=0x^2+y^2-4x-4y+3=0 に代入すると、
14x4y+3=01-4x-4y+3=0
4x+4y=44x+4y=4
x+y=1x+y=1
y=1xy = 1-x
x2+(1x)2=1x^2 + (1-x)^2 = 1
x2+12x+x2=1x^2 + 1 - 2x + x^2 = 1
2x22x=02x^2 - 2x = 0
2x(x1)=02x(x-1) = 0
x=0x=0 または x=1x=1
x=0x=0 のとき y=1y=1
x=1x=1 のとき y=0y=0
よって、2定点は (0,1),(1,0)(0,1), (1,0). ただし 0<10 < 1 とする。
(0,1)(0,1)(1,0)(1,0) と原点を通る円の方程式を x2+y2+ax+by=0x^2+y^2+ax+by=0 とおく。
(0,1)(0,1) を通るので、 02+12+a(0)+b(1)=00^2+1^2+a(0)+b(1)=0 よって b=1b=-1.
(1,0)(1,0) を通るので、 12+02+a(1)+b(0)=01^2+0^2+a(1)+b(0)=0 よって a=1a=-1.
したがって、円の方程式は x2+y2xy=0x^2+y^2-x-y=0.

3. 最終的な答え

(1) ab=1\vec{a}\cdot\vec{b} = -1
a\vec{a}b\vec{b} のなす角は 120120^\circ
(2) a=23a = \frac{2}{3}
(3) (1) x+y1=0x+y-1=0
(2) (0,1),(1,0)(0,1), (1,0)
x2+y2xy=0x^2+y^2-x-y=0

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