実数 $k$ を用いて表される直線 $L: y = kx + 1 - k - k^2$ について、以下の問いに答える。 (1) 直線 $L$ が点 $(2, 1)$ を通るような $k$ の値を求める。 (2) $k$ が実数全体を動くとき、直線 $L$ が通過する範囲を求め、図示する。

代数学直線二次関数判別式不等式放物線
2025/8/7

1. 問題の内容

実数 kk を用いて表される直線 L:y=kx+1kk2L: y = kx + 1 - k - k^2 について、以下の問いに答える。
(1) 直線 LL が点 (2,1)(2, 1) を通るような kk の値を求める。
(2) kk が実数全体を動くとき、直線 LL が通過する範囲を求め、図示する。

2. 解き方の手順

(1) 直線 LL が点 (2,1)(2, 1) を通るので、x=2x = 2, y=1y = 1 を直線 LL の方程式に代入する。
1=2k+1kk21 = 2k + 1 - k - k^2
これを kk について解く。
(2) 直線 LL の方程式を kk について整理する。
y=kx+1kk2y = kx + 1 - k - k^2
k2+(1x)k+(y1)=0k^2 + (1 - x)k + (y - 1) = 0
kk が実数であるとき、この kk についての2次方程式が実数解を持つ条件を求める。すなわち、判別式 DDD0D \ge 0 となる条件を求める。
D=(1x)24(y1)0D = (1 - x)^2 - 4(y - 1) \ge 0
この不等式を整理し、yy について解く。
また、図示する際は、yy の不等式を満たす領域を図示する。

3. 最終的な答え

(1)
1=2k+1kk21 = 2k + 1 - k - k^2
k2k=0k^2 - k = 0
k(k1)=0k(k - 1) = 0
k=0,1k = 0, 1
(2)
k2+(1x)k+(y1)=0k^2 + (1 - x)k + (y - 1) = 0
D=(1x)24(y1)0D = (1 - x)^2 - 4(y - 1) \ge 0
(1x)24(y1)(1 - x)^2 \ge 4(y - 1)
4(y1)(1x)24(y - 1) \le (1 - x)^2
y114(1x)2y - 1 \le \frac{1}{4}(1 - x)^2
y14(1x)2+1y \le \frac{1}{4}(1 - x)^2 + 1
y14(x1)2+1y \le \frac{1}{4}(x - 1)^2 + 1
したがって、直線 LL が通過する範囲は y14(x1)2+1y \le \frac{1}{4}(x - 1)^2 + 1 となる領域である。
これは、放物線 y=14(x1)2+1y = \frac{1}{4}(x - 1)^2 + 1 の下側の領域(境界線を含む)である。
図示は省略。

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