3次方程式 $x^3 - 3a^2x + 4a = 0$ が異なる3つの実数解を持つとき、定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学3次方程式実数解微分極値
2025/8/7

1. 問題の内容

3次方程式 x33a2x+4a=0x^3 - 3a^2x + 4a = 0 が異なる3つの実数解を持つとき、定数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

与えられた3次方程式を f(x)=x33a2x+4af(x) = x^3 - 3a^2x + 4a とおきます。
3次方程式が異なる3つの実数解を持つためには、f(x)f(x) が極値を持ち、極大値と極小値の符号が異なる必要があります。
まず、f(x)f(x) を微分します。
f(x)=3x23a2f'(x) = 3x^2 - 3a^2
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
3x23a2=03x^2 - 3a^2 = 0
x2=a2x^2 = a^2
x=±ax = \pm a
x=ax = ax=ax = -a が極値を与える xx 座標です。a=0a=0のときは極値を持たないため、a0a \neq 0を仮定します。
f(a)f(a)f(a)f(-a) を計算します。
f(a)=a33a3+4a=2a3+4a=2a(a2+2)f(a) = a^3 - 3a^3 + 4a = -2a^3 + 4a = 2a(-a^2 + 2)
f(a)=a3+3a3+4a=2a3+4a=2a(a2+2)f(-a) = -a^3 + 3a^3 + 4a = 2a^3 + 4a = 2a(a^2 + 2)
f(x)f(x) が異なる3つの実数解を持つためには、f(a)f(a)f(a)f(-a) の符号が異なり、積が負である必要があります。
f(a)f(a)<0f(a) f(-a) < 0
(2a(a2+2))(2a(a2+2))<0(2a(-a^2 + 2)) (2a(a^2 + 2)) < 0
4a2(a2+2)(a2+2)<04a^2 (-a^2 + 2)(a^2 + 2) < 0
a0a \neq 0 なので、a2>0a^2 > 0
よって、 (a2+2)(a2+2)<0(-a^2 + 2)(a^2 + 2) < 0
(a22)(a2+2)<0-(a^2 - 2)(a^2 + 2) < 0
(a22)(a2+2)>0(a^2 - 2)(a^2 + 2) > 0
a44>0a^4 - 4 > 0
a4>4a^4 > 4
a2>2a^2 > 2
したがって、
a<2a < -\sqrt{2} または a>2a > \sqrt{2}
次に、a=0a=0の場合を検討します。
x3=0x^3=0となるので、x=0x=0の3重解となり、異なる3つの実数解を持ちません。

3. 最終的な答え

a<2,2<aa < -\sqrt{2}, \sqrt{2} < a

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