大小2つのサイコロを同時に投げます。大きいサイコロの出た目を$a$、小さいサイコロの出た目を$b$とします。 以下の各場合に確率を求めます。 1. $a + b \geq 9$となる確率

確率論・統計学確率サイコロ場合の数整数
2025/8/7

1. 問題の内容

大小2つのサイコロを同時に投げます。大きいサイコロの出た目をaa、小さいサイコロの出た目をbbとします。
以下の各場合に確率を求めます。

1. $a + b \geq 9$となる確率

2. $\frac{a}{b}$が整数となる確率

3. $a \geq b$となる確率

4. $\sqrt{10a + b}$が整数となる確率

5. 点$(a, b)$が直線$y = -x + 5$上にある確率

2. 解き方の手順

すべての事象は6×6=366 \times 6 = 36通りです。

1. $a + b \geq 9$となる場合を数えます。

(a,b)=(3,6),(4,5),(4,6),(5,4),(5,5),(5,6),(6,3),(6,4),(6,5),(6,6)(a, b) = (3, 6), (4, 5), (4, 6), (5, 4), (5, 5), (5, 6), (6, 3), (6, 4), (6, 5), (6, 6)
よって10通りなので、確率は1036=518\frac{10}{36} = \frac{5}{18}です。

2. $\frac{a}{b}$が整数となる場合を数えます。

aaは大きいサイコロなので、aba \geq bです。
b=1b = 1のとき、a=1,2,3,4,5,6a = 1, 2, 3, 4, 5, 6
b=2b = 2のとき、a=2,4,6a = 2, 4, 6
b=3b = 3のとき、a=3,6a = 3, 6
b=4b = 4のとき、a=4a = 4
b=5b = 5のとき、a=5a = 5
b=6b = 6のとき、a=6a = 6
よって、6+3+2+1+1+1=146 + 3 + 2 + 1 + 1 + 1 = 14通りなので、確率は1436=718\frac{14}{36} = \frac{7}{18}です。

3. $a \geq b$となる場合を数えます。

a>ba > bの場合は、6C2=6×52=15{}_6 C_2 = \frac{6 \times 5}{2} = 15通り
a=ba = bの場合は、a=b=1,2,3,4,5,6a = b = 1, 2, 3, 4, 5, 6の6通り
合計で15+6=2115 + 6 = 21通りなので、確率は2136=712\frac{21}{36} = \frac{7}{12}です。
もしくは、a<ba < bとなる場合を数えて、全体から引いても良い。a<ba < bの場合は6C2=15{}_6 C_2 = 15通り。
よって3615=2136 - 15 = 21通り。

4. $\sqrt{10a + b}$が整数となる場合を数えます。

10a+b10a + bは最小で10×1+1=1110 \times 1 + 1 = 11、最大で10×6+6=6610 \times 6 + 6 = 66です。
10a+b\sqrt{10a + b}が整数になるのは、10a+b10a + bが平方数のときです。
42=164^2 = 16, 52=255^2 = 25, 62=366^2 = 36, 72=497^2 = 49, 82=648^2 = 64
10a+b=1610a + b = 16となるのは(a,b)=(1,6)(a, b) = (1, 6)
10a+b=2510a + b = 25となるのは(a,b)=(2,5)(a, b) = (2, 5)
10a+b=3610a + b = 36となるのは(a,b)=(3,6)(a, b) = (3, 6)
10a+b=4910a + b = 49となるのは(a,b)=(4,9)(a, b) = (4, 9)となるが、b6b \leq 6より不適。
10a+b=6410a + b = 64となるのは(a,b)=(6,4)(a, b) = (6, 4)
よって4通りなので、確率は436=19\frac{4}{36} = \frac{1}{9}です。

5. 点$(a, b)$が直線$y = -x + 5$上にある確率を求めます。

b=a+5b = -a + 5を満たす(a,b)(a, b)を数えます。
(a,b)=(1,4),(2,3),(3,2),(4,1)(a, b) = (1, 4), (2, 3), (3, 2), (4, 1)
よって4通りなので、確率は436=19\frac{4}{36} = \frac{1}{9}です。

3. 最終的な答え

1. $a + b \geq 9$となる確率:$\frac{5}{18}$

2. $\frac{a}{b}$が整数となる確率:$\frac{7}{18}$

3. $a \geq b$となる確率:$\frac{7}{12}$

4. $\sqrt{10a + b}$が整数となる確率:$\frac{1}{9}$

5. 点$(a, b)$が直線$y = -x + 5$上にある確率:$\frac{1}{9}$

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