与えられた事柄が命題であるかどうかを判断し、命題である場合はその真偽を述べる問題です。 (1) 23を3で割ると2余る。 (2) 二等辺三角形は正三角形である。 (3) 0.1は小さな数である。
2025/8/7
## 問題1
1. **問題の内容**
与えられた事柄が命題であるかどうかを判断し、命題である場合はその真偽を述べる問題です。
(1) 23を3で割ると2余る。
(2) 二等辺三角形は正三角形である。
(3) 0.1は小さな数である。
2. **解き方の手順**
(1) 実際に23を3で割ってみて、余りが2になるかどうかを確認します。
(2) 二等辺三角形の定義と正三角形の定義を確認し、二等辺三角形が必ず正三角形であるかを検討します。反例があれば偽です。
(3) 「小さい」という言葉の定義が曖昧なので、命題であるかどうかを検討します。
3. **最終的な答え**
(1) 命題。23 ÷ 3 = 7 あまり 2なので、真。
(2) 命題。二等辺三角形は、2つの辺の長さが等しい三角形ですが、正三角形は3つの辺の長さが等しい三角形です。したがって、二等辺三角形が必ずしも正三角形であるとは限りません。反例として、2つの辺の長さが等しく、残りの1つの辺の長さが異なる二等辺三角形を挙げることができます。よって、偽。
(3) 命題ではない。「小さい」の定義が曖昧であるため、真偽を判断できない。
## 問題2
1. **問題の内容**
は実数、は自然数とします。次の命題の真偽を調べ、偽のときは反例を1つ示します。
(1)
(2)
(3)
(4) は2の倍数 は4の倍数
(5)
2. **解き方の手順**
(1) のとき、が常に0になるかどうかを検討します。
(2) を満たす の値をすべて求め、それが のみかどうかを検討します。
(3) を満たす の範囲を求め、 が成り立つかどうかを検討します。
(4) 2の倍数が必ず4の倍数であるかどうかを検討します。
(5) から が導けるかどうかを検討します。
3. **最終的な答え**
(1) 真。 ならば、 は常に成り立ちます。
(2) 偽。 は と変形できるので、 となります。反例として、 があります。
(3) 偽。 は または を意味します。したがって、 の場合、 は成り立ちません。反例として、 があります。
(4) 偽。例えば、 は2の倍数ですが、4の倍数ではありません。反例として、 があります。
(5) 偽。 の場合、 であっても とは限りません。反例として、 があります。
## 問題3
1. **問題の内容**
は実数とします。次の命題の真偽を調べ、偽のときは反例を1つ示します。
(1)
2. **解き方の手順**
を解き、 が成り立つかどうかを検討します。
3. **最終的な答え**
(1) 偽。 より、 または 。したがって、 または となります。のとき、とならないため偽です。反例として、 があります。