与えられた図において、放物線①は点(0, 4)を頂点とし、2点A(-2, 0), B(2, 0)を通る。直線②は点Aを通り、傾きが1である。①と②の点Aと異なる交点をC、②とy軸の交点をDとする。以下の問いに答える。 (1) 放物線①の方程式を求めよ。 (2) 直線②の方程式を求めよ。 (3) 点Cの座標を求めよ。 (4) 2点B, Dを通る直線③の方程式を求めよ。 (5) △ABCの面積を求めよ。 (6) 原点を通る直線で、△ABCの面積を2等分する直線の方程式を求めよ。

代数学二次関数直線連立方程式図形面積
2025/8/7

1. 問題の内容

与えられた図において、放物線①は点(0, 4)を頂点とし、2点A(-2, 0), B(2, 0)を通る。直線②は点Aを通り、傾きが1である。①と②の点Aと異なる交点をC、②とy軸の交点をDとする。以下の問いに答える。
(1) 放物線①の方程式を求めよ。
(2) 直線②の方程式を求めよ。
(3) 点Cの座標を求めよ。
(4) 2点B, Dを通る直線③の方程式を求めよ。
(5) △ABCの面積を求めよ。
(6) 原点を通る直線で、△ABCの面積を2等分する直線の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 放物線①の方程式を求める。頂点が(0, 4)であるから、放物線の方程式は y=ax2+4y = ax^2 + 4 と表せる。点(2, 0)を通るので、 0=a(2)2+40 = a(2)^2 + 4 より 4a=44a = -4 、よって a=1a = -1。したがって、放物線①の方程式は y=x2+4y = -x^2 + 4
(2) 直線②の方程式を求める。点A(-2, 0)を通り、傾きが1の直線であるから、y0=1(x(2))y - 0 = 1(x - (-2)) 、よって y=x+2y = x + 2
(3) 点Cの座標を求める。点Cは放物線①と直線②の交点であるから、連立方程式
y=x2+4y = -x^2 + 4
y=x+2y = x + 2
を解く。x+2=x2+4x + 2 = -x^2 + 4 より、x2+x2=0x^2 + x - 2 = 0(x+2)(x1)=0(x + 2)(x - 1) = 0x=2,1x = -2, 1x=2x = -2 は点Aのx座標なので、x=1x = 1 が点Cのx座標。このとき、y=1+2=3y = 1 + 2 = 3。よって、点Cの座標は(1, 3)。
(4) 2点B, Dを通る直線③の方程式を求める。点Dは直線②とy軸の交点なので、(0, 2)。よって、点Dの座標は(0, 2)。B(2, 0)とD(0, 2)を通る直線の傾きは 2002=1\frac{2 - 0}{0 - 2} = -1。よって、直線③の方程式は y=x+2y = -x + 2
(5) △ABCの面積を求める。A(-2, 0), B(2, 0), C(1, 3)である。ABを底辺とすると、底辺の長さは 2(2)=42 - (-2) = 4。高さは点Cのy座標の3。よって、△ABCの面積は 1243=6\frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 3 = 6
(6) 原点を通る直線で、△ABCの面積を2等分する直線の方程式を求める。△ABCの面積は6なので、面積を2等分する直線の作る三角形の面積は3。原点を通る直線 y=kxy = kx が線分ACと交わると仮定すると、交点をPとする。△ABPの面積が3になれば良い。
Pの座標を(x, kx)とすると、△ABPの面積は124kx=2kx=3\frac{1}{2} * 4 * |kx| = 2|kx| = 3
kx=32|kx| = \frac{3}{2}
点Pは線分AC上にあるので
直線ACの式は、傾き 301(2)=1\frac{3-0}{1-(-2)} = 1 より y=x+2y = x+2
y=kxy = kxなので、kx=x+2kx = x+2
x(k1)=2x(k-1) = 2
x=2k1x = \frac{2}{k-1}
y=kx=2kk1y = kx = \frac{2k}{k-1}
これらはy=x+2y=x+2を満たすので
2kk1=2k1+2\frac{2k}{k-1} = \frac{2}{k-1} + 2
2k=2+2(k1)2k = 2 + 2(k-1)
2k=2+2k22k = 2 + 2k -2
0=00=0
P (x,kx) が線分AC上にあるためには 2<x<1-2 < x < 1 である必要がある。
x=2k1x = \frac{2}{k-1}より 2<2k1<1-2 < \frac{2}{k-1} < 1
2<2k1-2 < \frac{2}{k-1} より 2k+2<2-2k+2 < 2
2k<0-2k < 0 より k>0k > 0
2k1<1\frac{2}{k-1} < 1より 2<k12 < k-1
k>3k > 3
線分BCと交わる場合について考える。
線分BCの式は、傾き 3012=3\frac{3-0}{1-2} = -3 より y=3x+6y = -3x+6
kx=3x+6kx = -3x+6
x(k+3)=6x(k+3) = 6
x=6k+3x = \frac{6}{k+3}
y=kx=6kk+3y = kx = \frac{6k}{k+3}
これらはy=3x+6y=-3x+6を満たすので
6kk+3=36k+3+6\frac{6k}{k+3} = -3*\frac{6}{k+3} + 6
6k=18+6k+186k = -18 + 6k + 18
0=00=0
P (x,kx) が線分BC上にあるためには 1<x<21 < x < 2 である必要がある。
1<6k+3<21 < \frac{6}{k+3} < 2
1<6k+31 < \frac{6}{k+3}より k+3<6k+3 < 6
k<3k < 3
6k+3<2\frac{6}{k+3} < 2より 6<2k+66 < 2k+6
0<2k0 < 2k より k>0k > 0
以上より 0<k<30 < k < 3
中点Mは (2+2+12,0+0+32)=(12,32)(\frac{-2+2+1}{2}, \frac{0+0+3}{2}) = (\frac{1}{2}, \frac{3}{2})
原点を通って面積を二等分する直線は、中点を通るので y=3xy = 3x

3. 最終的な答え

(1) y=x2+4y = -x^2 + 4
(2) y=x+2y = x + 2
(3) (1, 3)
(4) y=x+2y = -x + 2
(5) 6
(6) y=3xy = 3x

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