2点 $(-1, 1, 2)$ と $(2, 1, -2)$ を通る直線の方程式を求めます。

幾何学ベクトル直線の方程式平面の方程式空間ベクトル外積
2025/8/7
## 問題8(1)の解答

1. 問題の内容

2点 (1,1,2)(-1, 1, 2)(2,1,2)(2, 1, -2) を通る直線の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

2点を通る直線の方程式を求めるには、まず方向ベクトルを求め、その後、点と方向ベクトルを用いて直線の方程式を立てます。
ステップ1:方向ベクトルの計算
2点 A(1,1,2)A(-1, 1, 2)B(2,1,2)B(2, 1, -2) を通る直線の方向ベクトル v\vec{v} は、
v=AB=BA=(2(1),11,22)=(3,0,4)\vec{v} = \vec{AB} = B - A = (2 - (-1), 1 - 1, -2 - 2) = (3, 0, -4)
となります。
ステップ2:直線の方程式の表現
直線上の任意の点を P(x,y,z)P(x, y, z) とすると、ベクトル AP\vec{AP} は方向ベクトル v\vec{v} と平行になります。したがって、
AP=tv\vec{AP} = t\vec{v}
と書けます(ここで、tt は実数)。
AP=(x(1),y1,z2)=(x+1,y1,z2)\vec{AP} = (x - (-1), y - 1, z - 2) = (x + 1, y - 1, z - 2)
であるので、
(x+1,y1,z2)=t(3,0,4)(x + 1, y - 1, z - 2) = t(3, 0, -4)
したがって、
x+1=3tx + 1 = 3t
y1=0t=0y - 1 = 0t = 0
z2=4tz - 2 = -4t
これらを tt について解くと、
t=x+13t = \frac{x + 1}{3}
y=1y = 1
t=2z4t = \frac{2 - z}{4}
ttを消去して、直線の方程式は以下のようになります。
x+13=2z4\frac{x + 1}{3} = \frac{2 - z}{4}
y=1y = 1
したがって、直線の方程式は以下のように表せます。
x+13=2z4,y=1\frac{x + 1}{3} = \frac{2 - z}{4}, y = 1

3. 最終的な答え

2点 (1,1,2)(-1, 1, 2)(2,1,2)(2, 1, -2) を通る直線の方程式は、
x+13=2z4,y=1\frac{x + 1}{3} = \frac{2 - z}{4}, y = 1
です。
あるいは、
4(x+1)=3(2z),y=14(x + 1) = 3(2 - z), y = 1
4x+4=63z,y=14x + 4 = 6 - 3z, y = 1
4x+3z=2,y=14x + 3z = 2, y = 1
と表現することもできます。
## 問題8(2)の解答

1. 問題の内容

3点 (0,1,0)(0, -1, 0), (2,1,1)(2, 1, -1), (3,3,0)(3, 3, 0) を含む平面の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

3点を通る平面の方程式を求めるには、まず2つのベクトルを求め、それらの外積を計算して法線ベクトルを求めます。その後、法線ベクトルと点を用いて平面の方程式を立てます。
ステップ1:ベクトルの計算
3点 A(0,1,0)A(0, -1, 0), B(2,1,1)B(2, 1, -1), C(3,3,0)C(3, 3, 0) を用いて、2つのベクトル AB\vec{AB}AC\vec{AC} を求めます。
AB=BA=(20,1(1),10)=(2,2,1)\vec{AB} = B - A = (2 - 0, 1 - (-1), -1 - 0) = (2, 2, -1)
AC=CA=(30,3(1),00)=(3,4,0)\vec{AC} = C - A = (3 - 0, 3 - (-1), 0 - 0) = (3, 4, 0)
ステップ2:法線ベクトルの計算
平面の法線ベクトル n\vec{n} は、AB\vec{AB}AC\vec{AC} の外積として計算できます。
n=AB×AC=ijk221340=(20(1)4)i(20(1)3)j+(2423)k=4i3j+2k=(4,3,2)\vec{n} = \vec{AB} \times \vec{AC} = \begin{vmatrix} \vec{i} & \vec{j} & \vec{k} \\ 2 & 2 & -1 \\ 3 & 4 & 0 \end{vmatrix} = (2 \cdot 0 - (-1) \cdot 4)\vec{i} - (2 \cdot 0 - (-1) \cdot 3)\vec{j} + (2 \cdot 4 - 2 \cdot 3)\vec{k} = 4\vec{i} - 3\vec{j} + 2\vec{k} = (4, -3, 2)
ステップ3:平面の方程式の表現
平面上の任意の点を P(x,y,z)P(x, y, z) とすると、ベクトル AP\vec{AP} は法線ベクトル n\vec{n} と垂直になります。したがって、
nAP=0\vec{n} \cdot \vec{AP} = 0
AP=(x0,y(1),z0)=(x,y+1,z)\vec{AP} = (x - 0, y - (-1), z - 0) = (x, y + 1, z)
であるので、
(4,3,2)(x,y+1,z)=0(4, -3, 2) \cdot (x, y + 1, z) = 0
4x3(y+1)+2z=04x - 3(y + 1) + 2z = 0
4x3y3+2z=04x - 3y - 3 + 2z = 0
4x3y+2z=34x - 3y + 2z = 3
したがって、平面の方程式は以下のようになります。
4x3y+2z=34x - 3y + 2z = 3

3. 最終的な答え

3点 (0,1,0)(0, -1, 0), (2,1,1)(2, 1, -1), (3,3,0)(3, 3, 0) を含む平面の方程式は、
4x3y+2z=34x - 3y + 2z = 3
です。

「幾何学」の関連問題

この問題はベクトルの外積に関する問題です。具体的には、 (1) ベクトルの外積の定義を図と式で説明する。 (2) 基本ベクトル $\vec{i}, \vec{j}, \vec{k}$ の全ての組み合わ...

ベクトル外積線形代数空間ベクトル
2025/8/7

与えられた四角形(平行四辺形、台形、長方形、ひし形)の中から、1本の対角線を引いたときに、合同な2つの図形に分けられるものを選び、記号で答える問題です。

図形四角形合同対角線長方形ひし形
2025/8/7

円に内接する四角形ABCDにおいて、$\angle AEC = 28^\circ$, $\angle EAD = 12^\circ$, $\angle ECD = 10^\circ$のとき、$\ang...

四角形円周角の定理角度
2025/8/7

与えられた円錐の展開図(扇形OABと底面の円O')に基づいて、以下の値を求める問題です。 (1) 扇形OABの弧ABの長さ (2) 扇形OABの面積 (3) 円錐の底面の円O'の半径 (4) 円錐の高...

円錐展開図扇形弧の長さ面積体積三平方の定理
2025/8/7

図のように、縦に4cm間隔で6本、横に3cm間隔で4本の平行線が互いに直角に交わっているとき、この中に含まれる長方形は大小合わせて全部でいくつあるか。

組み合わせ長方形図形場合の数
2025/8/7

直方体の対角線FCの長さを求める問題です。直方体の各辺の長さは、AB=3, BF=2, AD=$\sqrt{15}$ で与えられています。

三平方の定理直方体空間図形対角線
2025/8/7

$DE // BC$ である三角形$ABC$において、$AD = 4$ cm、$DB = 12$ cm、$\triangle ABC = 45$ cm$^2$ のとき、$\triangle ADE$ ...

相似三角形の面積平行線
2025/8/7

$DE // BC$であり、$\triangle ADE$の面積が$24 cm^2$のとき、四角形$DBCE$の面積を求める問題です。$AE = 6cm$, $AC = 7.5cm$ であるという条件...

相似面積比図形三角形
2025/8/7

$DE // BC$ であり、$△ADE = 20 \text{ cm}^2$ であるとき、四角形 $DBCE$ の面積を求めよ。$DE = 8 \text{ cm}$、 $BC = 12 \text...

相似面積比三角形四角形
2025/8/7

3つの円が直線上に並んでおり、それぞれの円の直径が与えられている。3つの円で囲まれた部分の面積を求める。$AB = 10$ cm, $BC = 20$ cm。円周率は $\pi$ とする。

面積図形円周率
2025/8/7