問題は、三角関数の不等式 $-\sqrt{2} + 2 \le -\sqrt{2}\sin(2x+\frac{\pi}{4}) + 2 \le \sqrt{2} + 2$ が与えられたとき、$2x + \frac{\pi}{4} = \frac{3\pi}{2}$ となる理由を問うています。

解析学三角関数不等式sin関数三角関数の合成
2025/8/8

1. 問題の内容

問題は、三角関数の不等式 2+22sin(2x+π4)+22+2-\sqrt{2} + 2 \le -\sqrt{2}\sin(2x+\frac{\pi}{4}) + 2 \le \sqrt{2} + 2 が与えられたとき、2x+π4=3π22x + \frac{\pi}{4} = \frac{3\pi}{2} となる理由を問うています。

2. 解き方の手順

まず、与えられた不等式を簡略化します。全ての項から2を引くと、次のようになります。
22sin(2x+π4)2-\sqrt{2} \le -\sqrt{2}\sin(2x+\frac{\pi}{4}) \le \sqrt{2}
次に、不等式全体を 2-\sqrt{2} で割ります。負の数で割るので、不等号の向きが変わります。
1sin(2x+π4)11 \ge \sin(2x+\frac{\pi}{4}) \ge -1
これは、1sin(2x+π4)1-1 \le \sin(2x+\frac{\pi}{4}) \le 1 と同じです。
sin\sin 関数の最大値は1なので、sin(2x+π4)=1\sin(2x+\frac{\pi}{4}) = 1 のとき、 2sin(2x+π4)-\sqrt{2}\sin(2x+\frac{\pi}{4}) は最小値 2-\sqrt{2} をとります。sin(2x+π4)=1\sin(2x+\frac{\pi}{4}) = 1 のとき、与えられた不等式の左側の等号が成立します。
同様にsin\sin 関数の最小値は-1なので、sin(2x+π4)=1\sin(2x+\frac{\pi}{4}) = -1 のとき、 2sin(2x+π4)-\sqrt{2}\sin(2x+\frac{\pi}{4}) は最大値 2\sqrt{2} をとります。sin(2x+π4)=1\sin(2x+\frac{\pi}{4}) = -1 のとき、与えられた不等式の右側の等号が成立します。
sinθ=1\sin \theta = 1 となるのは θ=π2+2nπ\theta = \frac{\pi}{2} + 2n\pinn は整数)のときです。
sinθ=1\sin \theta = -1 となるのは θ=3π2+2nπ\theta = \frac{3\pi}{2} + 2n\pinn は整数)のときです。
したがって、sin(2x+π4)=1\sin(2x + \frac{\pi}{4}) = -1 となるのは 2x+π4=3π2+2nπ2x + \frac{\pi}{4} = \frac{3\pi}{2} + 2n\pi のときです。

3. 最終的な答え

不等式の右側の等号が成立するのは、2x+π4=3π22x + \frac{\pi}{4} = \frac{3\pi}{2} のときです。
これが、問題に書かれている 2x+π4=3π22x+\frac{\pi}{4}=\frac{3\pi}{2} となる理由です。

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