2点 A(2, 5), B(6, 1) と直線 $y = -\frac{1}{2}x + k$ (これを直線①とする) が与えられている。 (1) 三角形 OAB の周および内部と直線①が共有点を持つための定数 $k$ の範囲を求める。 (2) 直線①と $y$ 軸との交点を C とする。三角形 CAB の面積が三角形 OAB の面積の半分になるときの定数 $k$ の値を求める。 ## 解き方の手順 (1) 三角形 OAB の周および内部と直線①が共有点を持つためには、直線①が点 A, B を通る場合を考える。 * 直線①が点 A(2, 5) を通るとき: $5 = -\frac{1}{2}(2) + k$ $5 = -1 + k$ $k = 6$ * 直線①が点 B(6, 1) を通るとき: $1 = -\frac{1}{2}(6) + k$ $1 = -3 + k$ $k = 4$ したがって、$4 \le k \le 6$。 (2) 三角形 CAB の面積が三角形 OAB の面積の半分になるとき、C の $y$ 座標を求める。C は直線①と $y$ 軸との交点なので、x=0 を代入して $y = k$ となる。C(0, k)。 三角形 OAB の面積を S とすると、三角形 CAB の面積は $\frac{1}{2}S$ となる。 三角形 OAB の面積は、O(0,0), A(2,5), B(6,1) なので、$S = \frac{1}{2}|2\cdot1 - 5\cdot6| = \frac{1}{2}|2-30| = \frac{1}{2}\cdot 28 = 14$ となる。 三角形 CAB の面積が 7 となる時の k を求める。 三角形 CAB の面積は $\frac{1}{2}| (2(k-1) + 0(1-5) + 6(5-k) | = \frac{1}{2} | 2k - 2 + 30 - 6k | = \frac{1}{2} | -4k + 28 | = |-2k + 14|$. したがって、$|-2k + 14| = 7$ となる。 -2k + 14 = 7 or -2k + 14 = -7 -2k = -7 or -2k = -21 k = 7/2 or k = 21/2 ここで、k=21/2 だと直線が点A, Bの範囲外となるので、k = 7/2 ## 問題5 1. 問題の内容 一つの立方体を切断して、いくつかの等しい立方体を作ることを考える。 (1) 8個の等しい立方体を作ったとき、それらの表面積の和はもとの立方体の表面積の何倍になるか。 (2) 27個の等しい立方体を作ったとき、それらの表面積の和はもとの立方体の表面積の何倍になるか。

幾何学座標平面直線三角形の面積立方体表面積
2025/8/8
## 問題4

1. 問題の内容

2点 A(2, 5), B(6, 1) と直線 y=12x+ky = -\frac{1}{2}x + k (これを直線①とする) が与えられている。
(1) 三角形 OAB の周および内部と直線①が共有点を持つための定数 kk の範囲を求める。
(2) 直線①と yy 軸との交点を C とする。三角形 CAB の面積が三角形 OAB の面積の半分になるときの定数 kk の値を求める。
## 解き方の手順
(1) 三角形 OAB の周および内部と直線①が共有点を持つためには、直線①が点 A, B を通る場合を考える。
* 直線①が点 A(2, 5) を通るとき:
5=12(2)+k5 = -\frac{1}{2}(2) + k
5=1+k5 = -1 + k
k=6k = 6
* 直線①が点 B(6, 1) を通るとき:
1=12(6)+k1 = -\frac{1}{2}(6) + k
1=3+k1 = -3 + k
k=4k = 4
したがって、4k64 \le k \le 6
(2) 三角形 CAB の面積が三角形 OAB の面積の半分になるとき、C の yy 座標を求める。C は直線①と yy 軸との交点なので、x=0 を代入して y=ky = k となる。C(0, k)。
三角形 OAB の面積を S とすると、三角形 CAB の面積は 12S\frac{1}{2}S となる。
三角形 OAB の面積は、O(0,0), A(2,5), B(6,1) なので、S=122156=12230=1228=14S = \frac{1}{2}|2\cdot1 - 5\cdot6| = \frac{1}{2}|2-30| = \frac{1}{2}\cdot 28 = 14 となる。
三角形 CAB の面積が 7 となる時の k を求める。
三角形 CAB の面積は 12(2(k1)+0(15)+6(5k)=122k2+306k=124k+28=2k+14\frac{1}{2}| (2(k-1) + 0(1-5) + 6(5-k) | = \frac{1}{2} | 2k - 2 + 30 - 6k | = \frac{1}{2} | -4k + 28 | = |-2k + 14|.
したがって、2k+14=7|-2k + 14| = 7 となる。
-2k + 14 = 7 or -2k + 14 = -7
-2k = -7 or -2k = -21
k = 7/2 or k = 21/2
ここで、k=21/2 だと直線が点A, Bの範囲外となるので、k = 7/2
## 問題5

1. 問題の内容

一つの立方体を切断して、いくつかの等しい立方体を作ることを考える。
(1) 8個の等しい立方体を作ったとき、それらの表面積の和はもとの立方体の表面積の何倍になるか。
(2) 27個の等しい立方体を作ったとき、それらの表面積の和はもとの立方体の表面積の何倍になるか。

2. 解き方の手順

(1) 8個の等しい立方体を作る場合、もとの立方体を各辺を半分に切断することになる。
元の立方体の1辺の長さを aa とすると、体積は a3a^3。8個に分割すると、1つの立方体の体積は a38\frac{a^3}{8} となる。
これは1辺の長さが a2\frac{a}{2} の立方体。
元の立方体の表面積は 6a26a^2
分割後の小さな立方体1つの表面積は 6(a2)2=6a24=32a26(\frac{a}{2})^2 = 6\frac{a^2}{4} = \frac{3}{2}a^2
8個の立方体の表面積の和は 832a2=12a28\cdot \frac{3}{2}a^2 = 12a^2
表面積の比は 12a26a2=2\frac{12a^2}{6a^2} = 2
したがって、2倍。
(2) 27個の等しい立方体を作る場合、もとの立方体を各辺を3等分に切断することになる。
元の立方体の1辺の長さを aa とすると、体積は a3a^3。27個に分割すると、1つの立方体の体積は a327\frac{a^3}{27} となる。
これは1辺の長さが a3\frac{a}{3} の立方体。
分割後の小さな立方体1つの表面積は 6(a3)2=6a29=23a26(\frac{a}{3})^2 = 6\frac{a^2}{9} = \frac{2}{3}a^2
27個の立方体の表面積の和は 2723a2=18a227\cdot \frac{2}{3}a^2 = 18a^2
表面積の比は 18a26a2=3\frac{18a^2}{6a^2} = 3
したがって、3倍。
## 最終的な答え
問題4:
(1) 4k64 \le k \le 6
(2) k=72k = \frac{7}{2}
問題5:
(1) 2倍
(2) 3倍

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