問題は、三角形ABCの外側に正三角形BDC、CEA、AFBを作り、それぞれの重心をG1, G2, G3とする。このとき、以下のことを求めます。 (1) 三角形G1G2G3が正三角形になることを証明する。 (2) AB=3, AC=2, ∠BAC=30°のとき、正三角形G1G2G3の一辺の長さを求める。

幾何学幾何三角形正三角形重心余弦定理合同証明
2025/8/8

1. 問題の内容

問題は、三角形ABCの外側に正三角形BDC、CEA、AFBを作り、それぞれの重心をG1, G2, G3とする。このとき、以下のことを求めます。
(1) 三角形G1G2G3が正三角形になることを証明する。
(2) AB=3, AC=2, ∠BAC=30°のとき、正三角形G1G2G3の一辺の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 三角形AFCと三角形ABEにおいて、
AF=AB, AC=AE, ∠FAC=∠BAEとなるので、2組の辺の長さとその間の角がそれぞれ等しいから、ΔAFC ≡ ΔABE となる。よってアは②。
同様にして、ΔBCF ≡ ΔBDA。
したがって、FC=BE=DA。①より、G1G2=G2G3=G3G1 となり、ΔG1G2G3は正三角形である。
(2)
ΔAGG₂とΔAFCにおいて、AG3 = 23AF\frac{2}{3}AF, AG2 = 23AC\frac{2}{3}AC。よってイ=23\frac{2}{3}, ウ=AF, エ=23\frac{2}{3}, オ=AC。
∠G3AB=∠G2AC=30°より、カキ=30, クケ=30。
∠G3AG2 = ∠FAC = ∠BAC - ∠G3AB - ∠G2AC = 30°となるので、G3AG2=FAC\angle G_3 A G_2 = \angle FAC
余弦定理を用いてFCを計算する:
FC2=AF2+AC22AFACcos(FAC)FC^2 = AF^2 + AC^2 - 2AF \cdot AC \cos(\angle FAC)
FC2=32+22232cos(30)=9+41232=1363FC^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \cdot 3 \cdot 2 \cos(30^\circ) = 9 + 4 - 12 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 13 - 6\sqrt{3}
FC=1363FC = \sqrt{13 - 6\sqrt{3}}
G1G2=33FC=331363=13323=391833=43G_1G_2 = \frac{\sqrt{3}}{3}FC = \frac{\sqrt{3}}{3} \sqrt{13 - 6\sqrt{3}} = \sqrt{\frac{13}{3} - 2\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{39-18\sqrt{3}}}{3}=\sqrt{\frac{4}{3}}
FC = DA = BE = 1363\sqrt{13-6\sqrt{3}}
相似比は33\frac{\sqrt{3}}{3}であるから、
G1G2 = 331363\frac{\sqrt{3}}{3} \sqrt{13-6\sqrt{3}}
43=233\sqrt{\frac{4}{3}} = \frac{2\sqrt{3}}{3}
123\frac{\sqrt{12}}{3}

3. 最終的な答え

(1) ア: ②
(2) イ: 2/3, ウ: AF, エ: 2/3, オ: AC, カキ: 30, クケ: 30
正三角形G1G2G3の一辺の長さ: 233\frac{2\sqrt{3}}{3}

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