四面体ABCDにおいて、$\vec{AB} = \vec{a}$, $\vec{AC} = \vec{b}$, $\vec{AD} = \vec{c}$とし、辺BC, ADの中点をそれぞれL, Mとする。 (1) $\vec{AL}$, $\vec{DL}$, $\vec{LM}$をそれぞれ$\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$で表せ。 (2) 線分ALの中点をNとすると、$\vec{DL} = 2\vec{MN}$であることを示せ。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体中点ベクトル表現
2025/8/8

1. 問題の内容

四面体ABCDにおいて、AB=a\vec{AB} = \vec{a}, AC=b\vec{AC} = \vec{b}, AD=c\vec{AD} = \vec{c}とし、辺BC, ADの中点をそれぞれL, Mとする。
(1) AL\vec{AL}, DL\vec{DL}, LM\vec{LM}をそれぞれa\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c}で表せ。
(2) 線分ALの中点をNとすると、DL=2MN\vec{DL} = 2\vec{MN}であることを示せ。

2. 解き方の手順

(1) AL\vec{AL}, DL\vec{DL}, LM\vec{LM}a\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c}で表す。
Lは辺BCの中点であるから、
AL=AB+AC2=a+b2\vec{AL} = \frac{\vec{AB} + \vec{AC}}{2} = \frac{\vec{a} + \vec{b}}{2}
DL=ALAD=a+b2c=a+b2c2\vec{DL} = \vec{AL} - \vec{AD} = \frac{\vec{a} + \vec{b}}{2} - \vec{c} = \frac{\vec{a} + \vec{b} - 2\vec{c}}{2}
Mは辺ADの中点であるから、
AM=12AD=12c\vec{AM} = \frac{1}{2} \vec{AD} = \frac{1}{2} \vec{c}
LM=AMAL=12ca+b2=ab+c2\vec{LM} = \vec{AM} - \vec{AL} = \frac{1}{2} \vec{c} - \frac{\vec{a} + \vec{b}}{2} = \frac{-\vec{a} - \vec{b} + \vec{c}}{2}
(2) DL=2MN\vec{DL} = 2\vec{MN}を示す。
Nは線分ALの中点であるから、
AN=12AL=12(a+b2)=a+b4\vec{AN} = \frac{1}{2} \vec{AL} = \frac{1}{2} (\frac{\vec{a} + \vec{b}}{2}) = \frac{\vec{a} + \vec{b}}{4}
MN=ANAM=a+b4c2=a+b2c4\vec{MN} = \vec{AN} - \vec{AM} = \frac{\vec{a} + \vec{b}}{4} - \frac{\vec{c}}{2} = \frac{\vec{a} + \vec{b} - 2\vec{c}}{4}
2MN=2(a+b2c4)=a+b2c22\vec{MN} = 2 (\frac{\vec{a} + \vec{b} - 2\vec{c}}{4}) = \frac{\vec{a} + \vec{b} - 2\vec{c}}{2}
これはDL\vec{DL}に等しい。
よって、DL=2MN\vec{DL} = 2\vec{MN}

3. 最終的な答え

(1) AL=a+b2\vec{AL} = \frac{\vec{a} + \vec{b}}{2}
DL=a+b2c2\vec{DL} = \frac{\vec{a} + \vec{b} - 2\vec{c}}{2}
LM=ab+c2\vec{LM} = \frac{-\vec{a} - \vec{b} + \vec{c}}{2}
(2) DL=2MN\vec{DL} = 2\vec{MN} (証明終わり)

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