三角錐ABCDにおいて、AB=AC=AD=6, BC=CD=DB=$6\sqrt{2}$であるとき、この三角錐に内接する球の半径を求めよ。

幾何学三角錐体積表面積内接球ピタゴラスの定理ヘロンの公式
2025/8/8

1. 問題の内容

三角錐ABCDにおいて、AB=AC=AD=6, BC=CD=DB=626\sqrt{2}であるとき、この三角錐に内接する球の半径を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、底面BCDは正三角形であり、BC=CD=DB=626\sqrt{2} である。
正三角形BCDの面積をSBCDS_{BCD}とすると、
SBCD=34(62)2=34×36×2=183S_{BCD} = \frac{\sqrt{3}}{4} (6\sqrt{2})^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} \times 36 \times 2 = 18\sqrt{3}
次に、頂点Aから底面BCDに下ろした垂線の足をHとする。
AB=AC=ADなので、Hは三角形BCDの外心となる。
三角形BCDは正三角形なので、外心Hは重心と一致する。
BHは正三角形BCDの外接円の半径に等しいので、
BH=623=663=26BH = \frac{6\sqrt{2}}{\sqrt{3}} = \frac{6\sqrt{6}}{3} = 2\sqrt{6}
直角三角形ABHにおいて、ピタゴラスの定理より、
AH2+BH2=AB2AH^2 + BH^2 = AB^2
AH2+(26)2=62AH^2 + (2\sqrt{6})^2 = 6^2
AH2+24=36AH^2 + 24 = 36
AH2=12AH^2 = 12
AH=23AH = 2\sqrt{3}
三角錐ABCDの体積をVとすると、
V=13SBCD×AH=13×183×23=13×18×3×2=36V = \frac{1}{3} S_{BCD} \times AH = \frac{1}{3} \times 18\sqrt{3} \times 2\sqrt{3} = \frac{1}{3} \times 18 \times 3 \times 2 = 36
三角錐ABCDの表面積をSとする。
S = SBCDS_{BCD} + 3 × 三角形ABCの面積
三角形ABCの面積をSABCS_{ABC}とする。
AB=AC=6, BC=626\sqrt{2}であるので、ヘロンの公式より、
s=6+6+622=6+32s = \frac{6+6+6\sqrt{2}}{2} = 6 + 3\sqrt{2}
SABC=s(sa)(sb)(sc)=(6+32)(32)(32)(632)S_{ABC} = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{(6+3\sqrt{2})(3\sqrt{2})(3\sqrt{2})(6-3\sqrt{2})}
=(3618)(18)=18×18=18= \sqrt{(36-18)(18)} = \sqrt{18 \times 18} = 18
S=SBCD+3SABC=183+3×18=183+54=18(3+3)S = S_{BCD} + 3 S_{ABC} = 18\sqrt{3} + 3 \times 18 = 18\sqrt{3} + 54 = 18(\sqrt{3}+3)
内接球の半径をrとすると、
V=13rSV = \frac{1}{3} r S
36=13r×18(3+3)36 = \frac{1}{3} r \times 18(\sqrt{3}+3)
36=6r(3+3)36 = 6 r (\sqrt{3}+3)
6=r(3+3)6 = r (\sqrt{3}+3)
r=63+3=6(33)(3+3)(33)=6(33)93=6(33)6=33r = \frac{6}{3+\sqrt{3}} = \frac{6(3-\sqrt{3})}{(3+\sqrt{3})(3-\sqrt{3})} = \frac{6(3-\sqrt{3})}{9-3} = \frac{6(3-\sqrt{3})}{6} = 3-\sqrt{3}

3. 最終的な答え

333-\sqrt{3}

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