Aさんと弟が自宅から学校へ歩いて通っている。Aさんは忘れ物に気づき自宅に戻り、再び学校へ向かった。グラフは、Aさんが出発してからの時間 $x$ 分と家からの距離 $y$ mの関係を表している。 (1) Aさんが忘れ物に気づくまでの速さを求める。 (2) 指定された $x$ の範囲における直線の式を求める。 (3) Aさんの弟が出発後、Aさんが弟に追いつくまでの時間を求める。

応用数学速さグラフ一次関数連立方程式
2025/8/8

1. 問題の内容

Aさんと弟が自宅から学校へ歩いて通っている。Aさんは忘れ物に気づき自宅に戻り、再び学校へ向かった。グラフは、Aさんが出発してからの時間 xx 分と家からの距離 yy mの関係を表している。
(1) Aさんが忘れ物に気づくまでの速さを求める。
(2) 指定された xx の範囲における直線の式を求める。
(3) Aさんの弟が出発後、Aさんが弟に追いつくまでの時間を求める。

2. 解き方の手順

(1) 忘れ物に気づくまでの時間は6分で、その時の距離は480mである。
速さ = 距離 / 時間 なので、速さは 480/6=80480 / 6 = 80 m/分。
(2) 直線の式を y=ax+by=ax+b の形で求める。
0x60 \le x \le 6: 原点を通るので b=0b=0。点 (6,480)(6, 480) を通るので 480=6a480 = 6a。よって a=80a = 80。直線の式は y=80xy = 80x
6x106 \le x \le 10: 点 (6,480)(6, 480)(10,0)(10, 0) を通る。傾き a=(0480)/(106)=480/4=120a = (0-480) / (10-6) = -480 / 4 = -120y=120x+by = -120x + b(10,0)(10, 0) を代入すると 0=1200+b0 = -1200 + b。よって b=1200b = 1200。直線の式は y=120x+1200y = -120x + 1200
10x1510 \le x \le 15: 距離は0なので、 y=0y = 0
15x2715 \le x \le 27: 点 (15,0)(15, 0)(27,1200)(27, 1200) を通る。傾き a=(12000)/(2715)=1200/12=100a = (1200-0) / (27-15) = 1200 / 12 = 100y=100x+by = 100x + b(15,0)(15, 0) を代入すると 0=1500+b0 = 1500 + b。よって b=1500b = -1500。直線の式は y=100x1500y = 100x - 1500
(3) 弟はAさんが最初に出発してから13分後に出発し、速さは80m/分である。Aさんが弟に追いつく時間を tt 分後とする(Aさんが出発してから)。
弟が出発するのは13分後なので、弟が歩いた時間は (t13)(t - 13) 分である。
弟の家からの距離は 80(t13)80(t - 13)
Aさんが弟に追いつくのは、Aさんが家に戻って再び学校に向かっている時なので、15t2715 \le t \le 27 の範囲である。
その時のAさんの家からの距離は 100t1500100t - 1500
Aさんと弟の家からの距離が等しくなる時なので、
80(t13)=100t150080(t - 13) = 100t - 1500
80t1040=100t150080t - 1040 = 100t - 1500
20t=46020t = 460
t=23t = 23

3. 最終的な答え

(1) 分速80m
(2) ① y=80xy = 80x
y=120x+1200y = -120x + 1200
y=0y = 0
y=100x1500y = 100x - 1500
(3) 23分後

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