半径1の球に内接する正四面体の1辺の長さを求める。

幾何学正四面体内接空間図形
2025/8/8

1. 問題の内容

半径1の球に内接する正四面体の1辺の長さを求める。

2. 解き方の手順

正四面体の1辺の長さを aa とする。
正四面体の高さ hh は、底面の重心から頂点までの距離 dd と、底面の一つの頂点から重心までの距離 rr を使って求めることができる。
底面は正三角形であるから、r=a3r = \frac{a}{\sqrt{3}}
正四面体の高さは、h=a2r2=a2a23=2a23=a23=a63h = \sqrt{a^2 - r^2} = \sqrt{a^2 - \frac{a^2}{3}} = \sqrt{\frac{2a^2}{3}} = a\sqrt{\frac{2}{3}} = \frac{a\sqrt{6}}{3}となる。
正四面体の頂点から底面の重心までの距離を dd とすると、d=34hd = \frac{3}{4}h となる。
d=34a63=a64d = \frac{3}{4} \cdot \frac{a\sqrt{6}}{3} = \frac{a\sqrt{6}}{4}.
球の中心から正四面体の頂点までの距離は1(球の半径)である。
球の中心、正四面体の頂点、正四面体の底面の重心が一直線上に並んでいる。
したがって、球の中心から底面までの距離 xx は、1=a64+x1 = \frac{a\sqrt{6}}{4} + x あるいは、1=a64x1 = |\frac{a\sqrt{6}}{4} - x| となる。
ここで、xx は、正四面体の底面重心から球の中心までの距離である。
直角三角形を考えると、x2+r2=12x^2 + r^2 = 1^2 より、x2+(a3)2=1x^2 + (\frac{a}{\sqrt{3}})^2 = 1 すなわち x2=1a23x^2 = 1 - \frac{a^2}{3}.
したがって、x=1a23x = \sqrt{1 - \frac{a^2}{3}}
球の中心から正四面体の頂点までの距離を考えると、
a64+1a23=1\frac{a\sqrt{6}}{4} + \sqrt{1 - \frac{a^2}{3}} = 1 となる。
しかし、正四面体の内接球の中心と外接球の中心は一致するので、d+x=2d + x = 2 となる。
正四面体の重心から頂点までの距離 d=64ad = \frac{\sqrt{6}}{4} a
球の半径は 11 であるので、正四面体の重心から底面までの距離 xx を考えると、x+d=2r/r=1x + d = 2r/r = 1になる。
底面の重心から正四面体の頂点までの距離が 34h=a64\frac{3}{4}h = \frac{a\sqrt{6}}{4}.
底面の重心から正四面体の頂点までの距離と、底面の重心から底面までの距離の合計が球の直径の2倍になるので、
a64+x=1\frac{a\sqrt{6}}{4} + x = 1 となる。
x=1a23=13a29x = \sqrt{1 - \frac{a^2}{3}} = \sqrt{1 - \frac{3a^2}{9}}.
6a4+14a6=1a23\frac{\sqrt{6} a}{4} + \frac{1}{4}a\sqrt{6} = \sqrt{1-\frac{a^2}{3}}.
よって、a=263a = \frac{2\sqrt{6}}{3}

3. 最終的な答え

263\frac{2\sqrt{6}}{3}

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