質量 $m$ の物体に $F_y = -mg$ の重力が働き、時刻 $t=0$ で $y=8$ の位置に静止していた場合について、以下の問いに答えます。 (1) この物体のy軸方向の運動方程式を書け。 (2) この物体の任意の時間 $t$ における加速度 $a_y$ を求めよ。 (3) この物体の任意の時間 $t$ における速度 $v_y$ を求めよ。 (4) この物体の任意の時間 $t$ における位置 $y$ を求めよ。 (5) この物体が地面に到着する ($y=0$ となる) 時間 $t$ を求めよ。 (6) この物体が $y=8$ から $y=0$ まで移動する間に重力から受けた仕事を求めよ。 (7) この物体が地面に到着した ($y=0$ の) 時の速度の大きさを求めよ。

応用数学力学運動方程式積分エネルギー
2025/8/8

1. 問題の内容

質量 mm の物体に Fy=mgF_y = -mg の重力が働き、時刻 t=0t=0y=8y=8 の位置に静止していた場合について、以下の問いに答えます。
(1) この物体のy軸方向の運動方程式を書け。
(2) この物体の任意の時間 tt における加速度 aya_y を求めよ。
(3) この物体の任意の時間 tt における速度 vyv_y を求めよ。
(4) この物体の任意の時間 tt における位置 yy を求めよ。
(5) この物体が地面に到着する (y=0y=0 となる) 時間 tt を求めよ。
(6) この物体が y=8y=8 から y=0y=0 まで移動する間に重力から受けた仕事を求めよ。
(7) この物体が地面に到着した (y=0y=0 の) 時の速度の大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 運動方程式は、ニュートンの第二法則 F=maF = ma を適用することで求められます。 y軸方向の力は重力のみなので、運動方程式は may=mgma_y = -mg となります。
(2) (1)で求めた運動方程式から加速度を求めます。may=mgma_y = -mg より、ay=ga_y = -g となります。
(3) 加速度を時間で積分することで速度を求めます。vy=aydt=gdt=gt+Cv_y = \int a_y dt = \int -g dt = -gt + C。初期条件 t=0t=0vy=0v_y=0 より、C=0C=0 となります。したがって、vy=gtv_y = -gt
(4) 速度を時間で積分することで位置を求めます。y=vydt=gtdt=12gt2+Cy = \int v_y dt = \int -gt dt = -\frac{1}{2}gt^2 + C'。初期条件 t=0t=0y=8y=8 より、C=8C'=8 となります。したがって、y=12gt2+8y = -\frac{1}{2}gt^2 + 8
(5) 地面に到着する時、y=0y=0 なので、(4)で求めた式に代入して tt を求めます。0=12gt2+80 = -\frac{1}{2}gt^2 + 8 より、12gt2=8\frac{1}{2}gt^2 = 8。したがって、t2=16gt^2 = \frac{16}{g}t=16g=4gt = \sqrt{\frac{16}{g}} = \frac{4}{\sqrt{g}}
(6) 重力から受けた仕事は、重力の大きさ × 移動距離 で求められます。重力の大きさは mgmg で、移動距離は 80=88-0=8 なので、仕事は W=mg×8=8mgW = mg \times 8 = 8mg
(7) 地面に到着した時の速度は、(3)で求めた速度の式に(5)で求めた時間 tt を代入することで求められます。vy=g×4g=4gv_y = -g \times \frac{4}{\sqrt{g}} = -4\sqrt{g}。速度の大きさなので絶対値をとり、vy=4g|v_y| = 4\sqrt{g}

3. 最終的な答え

(1) may=mgma_y = -mg
(2) ay=ga_y = -g
(3) vy=gtv_y = -gt
(4) y=12gt2+8y = -\frac{1}{2}gt^2 + 8
(5) t=4gt = \frac{4}{\sqrt{g}}
(6) 8mg8mg
(7) 4g4\sqrt{g}

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