問題は2つあります。 (1) 方程式 $|x^2 - 1| = k$ の実数解の個数を、$k$ の値によって分類すること。 (2) 方程式 $ax = 1$ を解くこと (ただし、$a$ は定数)。

代数学絶対値方程式グラフ実数解
2025/8/9

1. 問題の内容

問題は2つあります。
(1) 方程式 x21=k|x^2 - 1| = k の実数解の個数を、kk の値によって分類すること。
(2) 方程式 ax=1ax = 1 を解くこと (ただし、aa は定数)。

2. 解き方の手順

(1) x21=k|x^2 - 1| = k の実数解の個数を kk の値によって分類する。
まず、y=x21y = |x^2 - 1| のグラフを考える。x21=0x^2 - 1 = 0 となるのは x=±1x = \pm 1 のときである。x21x^2 - 1x=0x=0のとき 1-1 の値を取る。
y=x21y = x^2 - 1 のグラフは下に凸の放物線で、頂点は (0,1)(0, -1) である。
y=x21y = |x^2 - 1| のグラフは、y=x21y = x^2 - 1 のグラフの y<0y < 0 の部分を xx 軸に関して折り返したものである。
したがって、y=x21y = |x^2 - 1| のグラフは、x=±1x = \pm 1xx 軸と交わり、y=1y = 1 で極大値をとる。
方程式 x21=k|x^2 - 1| = k の実数解の個数は、y=x21y = |x^2 - 1| のグラフと y=ky = k のグラフの交点の個数に等しい。
- k<0k < 0 のとき、交点は存在しないので、実数解の個数は0個である。
- k=0k = 0 のとき、交点は2個 (x=±1x = \pm 1) なので、実数解の個数は2個である。
- 0<k<10 < k < 1 のとき、交点は4個なので、実数解の個数は4個である。
- k=1k = 1 のとき、交点は3個 (x=0,±2x = 0, \pm \sqrt{2})なので、実数解の個数は3個である。
- k>1k > 1 のとき、交点は2個なので、実数解の個数は2個である。
(2) ax=1ax = 1 を解く。
- a=0a = 0 のとき、0x=10x = 1 となり、これを満たす xx は存在しないので、解なし。
- a0a \ne 0 のとき、x=1ax = \frac{1}{a} となる。

3. 最終的な答え

(1)
- k<0k < 0 のとき、実数解は0個
- k=0k = 0 のとき、実数解は2個
- 0<k<10 < k < 1 のとき、実数解は4個
- k=1k = 1 のとき、実数解は3個
- k>1k > 1 のとき、実数解は2個
(2)
- a=0a = 0 のとき、解なし
- a0a \ne 0 のとき、x=1ax = \frac{1}{a}