2次関数 $f(x) = x^2 + 4ax + 6a^2 + 5a + 2$ が与えられている。 (1) $y = f(x)$ のグラフが常に $x$ 軸より上方にあるとき、$a$ の取り得る値の範囲を求める。 (2) $y = f(x)$ のグラフが $x$ 軸の正の部分で、異なる2点で交わるとき、$a$ の取り得る値の範囲を求める。

代数学二次関数判別式不等式
2025/8/9

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x2+4ax+6a2+5a+2f(x) = x^2 + 4ax + 6a^2 + 5a + 2 が与えられている。
(1) y=f(x)y = f(x) のグラフが常に xx 軸より上方にあるとき、aa の取り得る値の範囲を求める。
(2) y=f(x)y = f(x) のグラフが xx 軸の正の部分で、異なる2点で交わるとき、aa の取り得る値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) y=f(x)y = f(x) のグラフが常に xx 軸より上方にあるのは、グラフが xx 軸と交わらないとき、つまり判別式 D<0D < 0 のときである。
f(x)=x2+4ax+6a2+5a+2f(x) = x^2 + 4ax + 6a^2 + 5a + 2 の判別式 DD
D=(4a)24(6a2+5a+2)=16a224a220a8=8a220a8D = (4a)^2 - 4(6a^2 + 5a + 2) = 16a^2 - 24a^2 - 20a - 8 = -8a^2 - 20a - 8
D<0D < 0 より、
8a220a8<0-8a^2 - 20a - 8 < 0
8a2+20a+8>08a^2 + 20a + 8 > 0
2a2+5a+2>02a^2 + 5a + 2 > 0
(2a+1)(a+2)>0(2a + 1)(a + 2) > 0
よって、a<2a < -2 または a>12a > -\frac{1}{2}
(2) y=f(x)y = f(x) のグラフが xx 軸の正の部分で異なる2点で交わる条件は、次の3つである。
(i) 判別式 D>0D > 0
(ii) 軸の位置 x=2a>0x = -2a > 0
(iii) f(0)>0f(0) > 0
(i) 判別式 D>0D > 0 より、(1) と同様に計算して
(2a+1)(a+2)<0(2a + 1)(a + 2) < 0
2<a<12-2 < a < -\frac{1}{2}
(ii) 軸の位置 2a>0-2a > 0 より、a<0a < 0
(iii) f(0)=6a2+5a+2>0f(0) = 6a^2 + 5a + 2 > 0
6a2+5a+2=06a^2 + 5a + 2 = 0 の判別式は 52462=2548=23<05^2 - 4 \cdot 6 \cdot 2 = 25 - 48 = -23 < 0 より、
6a2+5a+2>06a^2 + 5a + 2 > 0 はすべての aa で成り立つ。
(i), (ii), (iii) の条件をすべて満たす aa の範囲は、2<a<12-2 < a < -\frac{1}{2} かつ a<0a < 0 より、
2<a<12-2 < a < -\frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) a<2a < -2 または a>12a > -\frac{1}{2}
(2) 2<a<12-2 < a < -\frac{1}{2}

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