与えられた5つのベクトル $\vec{a_1}, \vec{a_2}, \vec{a_3}, \vec{a_4}, \vec{a_5}$ に対して、1次独立なベクトルの最大個数 $r$ を求め、1次独立なベクトルを $r$ 個選び、残りのベクトルをそれらの1次結合で表す。 ベクトルは以下の通りです。 $\vec{a_1} = \begin{bmatrix} 1 \\ 1 \\ 3 \\ 0 \end{bmatrix}$, $\vec{a_2} = \begin{bmatrix} 1 \\ 2 \\ 0 \\ -1 \end{bmatrix}$, $\vec{a_3} = \begin{bmatrix} 1 \\ 3 \\ -3 \\ -2 \end{bmatrix}$, $\vec{a_4} = \begin{bmatrix} -2 \\ -4 \\ 1 \\ -1 \end{bmatrix}$, $\vec{a_5} = \begin{bmatrix} -1 \\ -4 \\ 7 \\ 0 \end{bmatrix}$
2025/8/10
1. 問題の内容
与えられた5つのベクトル に対して、1次独立なベクトルの最大個数 を求め、1次独立なベクトルを 個選び、残りのベクトルをそれらの1次結合で表す。
ベクトルは以下の通りです。
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2. 解き方の手順
与えられたベクトルを列ベクトルとして持つ行列を作り、行基本変形を用いて簡約化します。簡約化された行列において、ピボット(leading 1)がある列に対応する元のベクトルが1次独立なベクトルになります。ピボットがない列に対応するベクトルは、1次独立なベクトルの線形結合として表すことができます。
行列 を次のように定義します。
行基本変形を行います。
1. 2行目から1行目を引く: $R_2 \leftarrow R_2 - R_1$
2. 3行目から1行目の3倍を引く: $R_3 \leftarrow R_3 - 3R_1$
3. 3行目に2行目の3倍を足す: $R_3 \leftarrow R_3 + 3R_2$
4. 4行目に2行目を足す: $R_4 \leftarrow R_4 + R_2$
5. 4行目に3行目の3倍を足す: $R_4 \leftarrow R_4 + 3R_3$
6. 1行目から2行目を引く: $R_1 \leftarrow R_1 - R_2$
7. 2行目に3行目の2倍を足す: $R_2 \leftarrow R_2 + 2R_3$
簡約化された行列から、1, 2, 4列に対応するベクトルが1次独立であることがわかります。したがって、 であり、1次独立なベクトルの組として が選べます。
と を の線形結合で表します。簡約化された行列から、
3. 最終的な答え
1次独立なベクトルの最大個数:
1次独立なベクトルの組: (または他の組)