xy平面上に点(0, 5)を中心とする半径 $r$ ($r \leq 5$) の円 $C$ と放物線 $H: y = \frac{1}{4}x^2$ を考える。 (1) 円 $C$ と放物線 $H$ の共有点の個数が2個のとき、半径 $r$ の値および、共有点の座標を求めよ。 (2) (1) で求めた円 $C$ の外側と放物線 $H$ の上側との共通部分のうち点 $(0, \frac{1}{2})$ を含む部分の面積を求めよ。

幾何学放物線共有点積分面積
2025/8/9

1. 問題の内容

xy平面上に点(0, 5)を中心とする半径 rr (r5r \leq 5) の円 CC と放物線 H:y=14x2H: y = \frac{1}{4}x^2 を考える。
(1) 円 CC と放物線 HH の共有点の個数が2個のとき、半径 rr の値および、共有点の座標を求めよ。
(2) (1) で求めた円 CC の外側と放物線 HH の上側との共通部分のうち点 (0,12)(0, \frac{1}{2}) を含む部分の面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円 CC の方程式は x2+(y5)2=r2x^2 + (y-5)^2 = r^2 であり、放物線 HH の方程式は y=14x2y = \frac{1}{4}x^2 である。共有点の座標を求めるために、x2=4yx^2 = 4y を円 CC の方程式に代入する。
4y+(y5)2=r24y + (y-5)^2 = r^2
4y+y210y+25=r24y + y^2 - 10y + 25 = r^2
y26y+(25r2)=0y^2 - 6y + (25 - r^2) = 0
この yy に関する2次方程式が2個の共有点を持つのは、判別式が0となる場合である。
D=(6)24(1)(25r2)=36100+4r2=4r264=0D = (-6)^2 - 4(1)(25 - r^2) = 36 - 100 + 4r^2 = 4r^2 - 64 = 0
4r2=644r^2 = 64
r2=16r^2 = 16
r=4r = 4 (r5r \leq 5を満たす)
y26y+(2516)=0y^2 - 6y + (25 - 16) = 0
y26y+9=0y^2 - 6y + 9 = 0
(y3)2=0(y-3)^2 = 0
y=3y = 3
x2=4y=4(3)=12x^2 = 4y = 4(3) = 12
x=±12=±23x = \pm \sqrt{12} = \pm 2\sqrt{3}
したがって、共有点の座標は (23,3)(2\sqrt{3}, 3)(23,3)(-2\sqrt{3}, 3) である。
(2) 求める面積は、放物線 HH の上側かつ円 CC の外側にある部分で、点 (0,12)(0, \frac{1}{2}) を含む部分である。
放物線 y=14x2y = \frac{1}{4}x^2 と円 x2+(y5)2=16x^2 + (y-5)^2 = 16 の交点の xx 座標は ±23\pm 2\sqrt{3} である。
求める面積 SS
S=2323(14x2(516x2))dxS = \int_{-2\sqrt{3}}^{2\sqrt{3}} (\frac{1}{4}x^2 - (5 - \sqrt{16-x^2}))dx
=2323(14x25+16x2)dx= \int_{-2\sqrt{3}}^{2\sqrt{3}} (\frac{1}{4}x^2 - 5 + \sqrt{16-x^2})dx
=2023(14x25+16x2)dx= 2 \int_0^{2\sqrt{3}} (\frac{1}{4}x^2 - 5 + \sqrt{16-x^2})dx
=2[112x35x]023+202316x2dx= 2 [\frac{1}{12}x^3 - 5x]_0^{2\sqrt{3}} + 2 \int_0^{2\sqrt{3}} \sqrt{16-x^2}dx
x=4sinθx = 4\sin\theta とおくと、dx=4cosθdθdx = 4\cos\theta d\theta, 16x2=4cosθ\sqrt{16-x^2} = 4\cos\theta
x=0x = 0 のとき θ=0\theta = 0, x=23x = 2\sqrt{3} のとき sinθ=234=32\sin\theta = \frac{2\sqrt{3}}{4} = \frac{\sqrt{3}}{2}, よって θ=π3\theta = \frac{\pi}{3}
02316x2dx=0π/34cosθ4cosθdθ=160π/3cos2θdθ\int_0^{2\sqrt{3}} \sqrt{16-x^2}dx = \int_0^{\pi/3} 4\cos\theta \cdot 4\cos\theta d\theta = 16 \int_0^{\pi/3} \cos^2\theta d\theta
=160π/31+cos2θ2dθ=8[θ+12sin2θ]0π/3=8(π3+12sin2π3)=8(π3+34)=8π3+23= 16 \int_0^{\pi/3} \frac{1+\cos2\theta}{2} d\theta = 8 [\theta + \frac{1}{2}\sin2\theta]_0^{\pi/3} = 8 (\frac{\pi}{3} + \frac{1}{2}\sin\frac{2\pi}{3}) = 8 (\frac{\pi}{3} + \frac{\sqrt{3}}{4}) = \frac{8\pi}{3} + 2\sqrt{3}
S=2[112(23)35(23)]+2(8π3+23)=2(24312103)+16π3+43=2(23103)+16π3+43=163+16π3+43=16π3123S = 2 [\frac{1}{12}(2\sqrt{3})^3 - 5(2\sqrt{3})] + 2(\frac{8\pi}{3} + 2\sqrt{3}) = 2(\frac{24\sqrt{3}}{12} - 10\sqrt{3}) + \frac{16\pi}{3} + 4\sqrt{3} = 2(2\sqrt{3} - 10\sqrt{3}) + \frac{16\pi}{3} + 4\sqrt{3} = -16\sqrt{3} + \frac{16\pi}{3} + 4\sqrt{3} = \frac{16\pi}{3} - 12\sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) 半径 r=4r = 4, 共有点の座標は (23,3)(2\sqrt{3}, 3)(23,3)(-2\sqrt{3}, 3).
(2) 面積 S=16π3123S = \frac{16\pi}{3} - 12\sqrt{3}.

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