直角三角形の内接円の半径を求める問題です。問題は2つあります。 (1) 直角三角形ABCにおいて、円Oは内接円で、P, Q, Rは接点です。AQ = 10, PC = 7, AR = xのとき、xの値を求めます。 (2) 直角三角形ABCにおいて、円Oは内接円で、P, Q, Rは接点です。AR = 8, BR = 12, 円の半径をxとするとき、xの値を求めます。

幾何学直角三角形内接円接線三平方の定理
2025/8/10

1. 問題の内容

直角三角形の内接円の半径を求める問題です。問題は2つあります。
(1) 直角三角形ABCにおいて、円Oは内接円で、P, Q, Rは接点です。AQ = 10, PC = 7, AR = xのとき、xの値を求めます。
(2) 直角三角形ABCにおいて、円Oは内接円で、P, Q, Rは接点です。AR = 8, BR = 12, 円の半径をxとするとき、xの値を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
直角三角形ABCにおいて、円Oは内接円なので、接線の長さについて以下の関係が成り立ちます。
AR = AQ, BR = BP, CP = CQ
AR = xなので、AQ = xです。
AQ = 10なので、x = 10。これは矛盾しているので、別の解き方を試します。
AR = x, AQ = 10, PC = 7であることから、
AC = AQ + QC = 10 + 7 = 17
AB = AR + RB = x + RB
BC = BP + PC
ここで、AQ = AR = x
CQ = CP = 7
BR = BP
AB + BC = (AR + RB) + (BP + PC) = (x + RB) + (RB + 7) = x + 2RB + 7
AC = 10 + 7 = 17
直角三角形ABCにおいて、三平方の定理より、
AB2+AC2=BC2AB^2 + AC^2 = BC^2
AB = x + BR
AC = 17
BC = 7 + BR
(x+BR)2+172=(7+BR)2(x + BR)^2 + 17^2 = (7 + BR)^2
x2+2xBR+BR2+289=49+14BR+BR2x^2 + 2xBR + BR^2 + 289 = 49 + 14BR + BR^2
x2+2xBR+289=49+14BRx^2 + 2xBR + 289 = 49 + 14BR
2xBR14BR=49289x22xBR - 14BR = 49 - 289 - x^2
BR(2x14)=240x2BR(2x - 14) = -240 - x^2
BR=240x22x14BR = \frac{-240 - x^2}{2x - 14}
ここで、直角三角形ABCの内接円の半径rを考えると、r=AB+ACBC2r = \frac{AB + AC - BC}{2}と表されます。
内接円の半径は、AQ - 半径、AR - 半径と考えることもできます。
r=xr = x
r=10r = 10
r=7r = 7
となるはずです。
半径r = x、接線の性質よりAR = AQ = x、BR = BP、CP = CQ = 7
AC = 10 + 7 = 17なのでAQ + QC = 17 -> AQ = 10なので、QC = 7
三角形ABCの内接円の半径をrとすると、
AR = x, AQ = 10
直角三角形なので、接点から頂点までの距離を考えると、
AR = x、AQ = 10より、ARとAQが等しくなるはずなので、x = 3です。
内接円の半径r = 3
AR = AB - BR
AQ = AC - CQ
BP = BC - CP
AB=AR+BR=3+BRAB = AR + BR = 3 + BR
AC=AQ+QC=10+7=17AC = AQ + QC = 10 + 7 = 17
BC=BP+PC=BP+7BC = BP + PC = BP + 7
x=3x=3
(2)
AR = 8, BR = 12なので、AB = AR + BR = 8 + 12 = 20
円の半径をxとすると、AR = 8, AQ = 8, BR = BP = 12
AC = 8 + x
BC = 12 + x
三平方の定理より、
AB2+AC2=BC2AB^2 + AC^2 = BC^2
202+(8+x)2=(12+x)220^2 + (8 + x)^2 = (12 + x)^2
400+64+16x+x2=144+24x+x2400 + 64 + 16x + x^2 = 144 + 24x + x^2
464+16x=144+24x464 + 16x = 144 + 24x
8x=3208x = 320
x=40x = 40

3. 最終的な答え

(1) x = 3
(2) x = 40

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