$k$を定数とする。放物線$F: y = x^2 - 4kx + 4k^2 - 4$ がある。軸が直線$x = 2$である放物線$F$を$G_0$とする。 (1) $F$の軸が直線$x = 2$であるとき、$k$の値を求めよ。 (2) (i) $G_0$を$y$軸に関して対称移動した放物線を$G_1$とする。$G_1$の方程式を求めよ。 (ii) $G_0$を$x$軸に関して対称移動した放物線を$G_2$とする。$G_2$の方程式を求めよ。 (3) 放物線$G_0$の頂点を$A$, (2)で求めた放物線$G_1, G_2$の頂点をそれぞれ$B, C$とし、線分$AB$と線分$AC$で作られる折れ線を$L$とする。放物線$F$と折れ線$L$(端点を含む)の共有点の個数を$k$の値で分類して求めよ。

代数学二次関数放物線対称移動頂点共有点
2025/8/9

1. 問題の内容

kkを定数とする。放物線F:y=x24kx+4k24F: y = x^2 - 4kx + 4k^2 - 4 がある。軸が直線x=2x = 2である放物線FFG0G_0とする。
(1) FFの軸が直線x=2x = 2であるとき、kkの値を求めよ。
(2) (i) G0G_0yy軸に関して対称移動した放物線をG1G_1とする。G1G_1の方程式を求めよ。
(ii) G0G_0xx軸に関して対称移動した放物線をG2G_2とする。G2G_2の方程式を求めよ。
(3) 放物線G0G_0の頂点をAA, (2)で求めた放物線G1,G2G_1, G_2の頂点をそれぞれB,CB, Cとし、線分ABABと線分ACACで作られる折れ線をLLとする。放物線FFと折れ線LL(端点を含む)の共有点の個数をkkの値で分類して求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 放物線F:y=x24kx+4k24F: y = x^2 - 4kx + 4k^2 - 4の軸は、平方完成することで求められる。
y=(x2k)24y = (x - 2k)^2 - 4 より、軸はx=2kx = 2kとなる。これがx=2x = 2と等しいので、
2k=22k = 2
k=1k = 1
(2) (i) k=1k = 1より、G0:y=x24x+44=x24x=(x2)24G_0: y = x^2 - 4x + 4 - 4 = x^2 - 4x = (x-2)^2 - 4
G0G_0yy軸に関して対称移動すると、xxx-xに置き換えることで得られる。
G1:y=(x)24(x)=x2+4xG_1: y = (-x)^2 - 4(-x) = x^2 + 4x
(ii) G0G_0xx軸に関して対称移動すると、yyy-yに置き換えることで得られる。
y=x24x-y = x^2 - 4x
y=x2+4xy = -x^2 + 4x
これがG2G_2の方程式となる。
(3) G0G_0の頂点Aは(2,4)(2, -4)
G1:y=x2+4x=(x+2)24G_1: y = x^2 + 4x = (x + 2)^2 - 4 より、頂点Bは(2,4)(-2, -4)
G2:y=x2+4x=(x2)2+4G_2: y = -x^2 + 4x = -(x - 2)^2 + 4 より、頂点Cは(2,4)(2, 4)
k=1k = 1のとき、F:y=x24xF: y = x^2 - 4x
折れ線Lは線分ABと線分ACからなる。
線分ABの方程式は、y=4y = -4, 2x2-2 \le x \le 2
線分ACの方程式は、A(2,4)A(2, -4)C(2,4)C(2, 4)を通る直線なので、x=2x=2, 4y4-4 \le y \le 4
放物線FFと線分ABの共有点を求める。
x24x=4x^2 - 4x = -4
x24x+4=0x^2 - 4x + 4 = 0
(x2)2=0(x - 2)^2 = 0
x=2x = 2
これは2x2-2 \le x \le 2を満たす。よって共有点は(2,4)(2, -4)
放物線FFと線分ACの共有点を求める。
x=2x = 2y=x24xy = x^2 - 4xに代入すると、
y=224(2)=48=4y = 2^2 - 4(2) = 4 - 8 = -4
よって共有点は(2,4)(2, -4)
したがって、FFLLの共有点の個数は1個。

3. 最終的な答え

(1) k=1k = 1
(2) (i) G1:y=x2+4xG_1: y = x^2 + 4x
(ii) G2:y=x2+4xG_2: y = -x^2 + 4x
(3) k=1k = 1のとき、共有点の個数は1個

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