2つの問題があります。 (1) 袋の中に白色のキャップが入っている。オレンジ色のキャップ50個を加え、無作為に30個抽出したら、オレンジ色のキャップが6個だった。初めに入っていた白色のキャップの個数を推定する。 (2) ある自然数を4で割ると3余り、5で割ると4余り、6で割ると5余る。そのような自然数のうち最小のものを求める。

確率論・統計学推定割合余り最小公倍数整数の性質
2025/8/9

1. 問題の内容

2つの問題があります。
(1) 袋の中に白色のキャップが入っている。オレンジ色のキャップ50個を加え、無作為に30個抽出したら、オレンジ色のキャップが6個だった。初めに入っていた白色のキャップの個数を推定する。
(2) ある自然数を4で割ると3余り、5で割ると4余り、6で割ると5余る。そのような自然数のうち最小のものを求める。

2. 解き方の手順

(1)
抽出した30個のうちオレンジ色のキャップが6個なので、オレンジ色の割合は 630=15\frac{6}{30} = \frac{1}{5} である。
袋の中のオレンジ色のキャップの割合も大体15\frac{1}{5}と推定される。
オレンジ色のキャップは50個なので、全体の個数をxxとすると、
50x15\frac{50}{x} \approx \frac{1}{5}
x50×5=250x \approx 50 \times 5 = 250
袋の中には全部で約250個のキャップが入っていると推測される。
初めに入っていた白色のキャップの個数は25050=200250 - 50 = 200個と推定される。
(2)
求める自然数をnnとする。
nnは、4で割ると3余り、5で割ると4余り、6で割ると5余るので、
n+1n+1は、4, 5, 6で割り切れる。
4, 5, 6の最小公倍数は60なので、n+1n+1は60の倍数である。
n+1=60kn+1 = 60k (kkは整数)
n=60k1n = 60k - 1
nnは自然数なので、k=1k=1のとき、n=601=59n = 60-1 = 59となり、これが最小の数である。

3. 最終的な答え

(1) 200個
(2) 59

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