母標準偏差が1の母集団から、大きさ $n$ の無作為標本を復元抽出する。このとき、標本平均 $\overline{X}$ の標準偏差が $\frac{2}{7}$ 以下になるような $n$ の最小値を求めよ。

確率論・統計学標本平均標準偏差母集団標本サイズ不等式
2025/8/10

1. 問題の内容

母標準偏差が1の母集団から、大きさ nn の無作為標本を復元抽出する。このとき、標本平均 X\overline{X} の標準偏差が 27\frac{2}{7} 以下になるような nn の最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

標本平均 X\overline{X} の標準偏差は、母集団の標準偏差を σ\sigma、標本サイズを nn とすると、 σn\frac{\sigma}{\sqrt{n}} で表される。
この問題では、母集団の標準偏差 σ=1\sigma = 1 なので、標本平均 X\overline{X} の標準偏差は 1n\frac{1}{\sqrt{n}} となる。
問題文より、この標準偏差が 27\frac{2}{7} 以下になる必要があるため、以下の不等式が成り立つ。
1n27\frac{1}{\sqrt{n}} \leq \frac{2}{7}
両辺の逆数をとると、不等号の向きが反転する。
n72\sqrt{n} \geq \frac{7}{2}
両辺を2乗すると、
n494n \geq \frac{49}{4}
n12.25n \geq 12.25
nn は整数である必要があるため、nn の最小値は13となる。

3. 最終的な答え

13

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