1000人の生徒が受けた数学のテストの成績が、平均48点、標準偏差15点の正規分布に従うとき、78点以上の生徒の人数を求める問題です。

確率論・統計学正規分布標準偏差確率統計標準化
2025/8/10

1. 問題の内容

1000人の生徒が受けた数学のテストの成績が、平均48点、標準偏差15点の正規分布に従うとき、78点以上の生徒の人数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、78点が平均からどれだけ離れているかを標準偏差で測るために、標準化を行います。標準化された値 zz は、以下の式で計算できます。
z=xμσz = \frac{x - \mu}{\sigma}
ここで、xx は得点(78点)、μ\mu は平均(48点)、σ\sigma は標準偏差(15点)です。
z=784815=3015=2z = \frac{78 - 48}{15} = \frac{30}{15} = 2
したがって、78点は平均から標準偏差2つ分離れていることになります。
次に、標準正規分布表または計算ツールを用いて、z=2z = 2 よりも大きい値を取る確率を求めます。この確率は、78点以上の生徒の割合を示します。一般的に、標準正規分布表から、P(z2)0.0228P(z \geq 2) \approx 0.0228 となります。
最後に、1000人の生徒のうち、この割合に相当する人数を計算します。
1000×0.0228=22.81000 \times 0.0228 = 22.8
人数は整数でなければならないので、最も近い整数に丸めます。

3. 最終的な答え

約23人

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