直線 $y = -3x - 9$ を $x$ 軸方向に $2$, $y$ 軸方向に $k$ だけ平行移動して原点を通るようにした直線 $l$ がある. (1) $k$ の値を求める。 (2) 直線 $l$ が円 $x^2 + y^2 - x - 3y + a + 2 = 0$ と接するとき, 定数 $a$ の値を求める。

幾何学直線平行移動接線方程式座標平面
2025/8/9

1. 問題の内容

直線 y=3x9y = -3x - 9xx 軸方向に 22, yy 軸方向に kk だけ平行移動して原点を通るようにした直線 ll がある.
(1) kk の値を求める。
(2) 直線 ll が円 x2+y2x3y+a+2=0x^2 + y^2 - x - 3y + a + 2 = 0 と接するとき, 定数 aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
直線 ll の方程式を求める。平行移動後の直線は
yk=3(x2)9y - k = -3(x - 2) - 9
y=3x+69+ky = -3x + 6 - 9 + k
y=3x3+ky = -3x - 3 + k
直線 ll は原点を通るので, x=0,y=0x = 0, y = 0 を代入すると
0=303+k0 = -3 \cdot 0 - 3 + k
k=3k = 3
(2)
(1) より, 直線 ll の方程式は y=3xy = -3x である。
円の方程式は x2+y2x3y+a+2=0x^2 + y^2 - x - 3y + a + 2 = 0.
円の方程式を平方完成すると
(x12)214+(y32)294+a+2=0(x - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{4} + (y - \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4} + a + 2 = 0
(x12)2+(y32)2=14+94a2(x - \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{3}{2})^2 = \frac{1}{4} + \frac{9}{4} - a - 2
(x12)2+(y32)2=104a2(x - \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{3}{2})^2 = \frac{10}{4} - a - 2
(x12)2+(y32)2=52a2(x - \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{3}{2})^2 = \frac{5}{2} - a - 2
(x12)2+(y32)2=12a(x - \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{3}{2})^2 = \frac{1}{2} - a
円の中心 (12,32)(\frac{1}{2}, \frac{3}{2}) と直線 3x+y=03x + y = 0 の距離 dd
d=312+3232+12=310=310d = \frac{|3 \cdot \frac{1}{2} + \frac{3}{2}|}{\sqrt{3^2 + 1^2}} = \frac{|3|}{\sqrt{10}} = \frac{3}{\sqrt{10}}
円の半径 r=12ar = \sqrt{\frac{1}{2} - a}
直線が円に接するので d=rd = r
310=12a\frac{3}{\sqrt{10}} = \sqrt{\frac{1}{2} - a}
910=12a\frac{9}{10} = \frac{1}{2} - a
a=12910=510910=410=25a = \frac{1}{2} - \frac{9}{10} = \frac{5}{10} - \frac{9}{10} = -\frac{4}{10} = -\frac{2}{5}

3. 最終的な答え

(1) k=3k = 3
(2) a=25a = -\frac{2}{5}

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