まず、台形ABCDの形状を確認する。ABとBCは垂直、BCとCDは垂直である。ADからBCに垂線を下ろした交点をEとすると、台形ABCDは、長方形ABCEと直角三角形ADEに分割できる。DEの長さは、ピタゴラスの定理より、DE=AD2−AE2=52−32=25−9=16=4 cm。 したがって、AB = 2 cm、BC = 4 cm、CD = 2 + 3 = 5 cmである。
(1) 立体Pの体積
立体Pは、半径4 cm、高さ2 cmの円柱から、半径4 cm、高さ2 cmの円錐を引いたものになる。
円柱の体積は、Vcylinder=πr2h=π×42×2=32π cm3 円錐の体積は、Vcone=31πr2h=31π×42×2=332π cm3 したがって、立体Pの体積は、VP=32π−332π=396−32π=364π cm3 立体Qの体積
立体Qは、半径2 cm、高さ4 cmの円柱と、半径5 cm、高さ4 cmの円柱の差になる。
円柱の体積は、Vcylinder=πr2h。 したがって、立体Qの体積は、VQ=π×52×4−π×22×4=100π−16π=84π cm3 立体Pの体積は、立体Qの体積の何倍か
VQVP=84π364π=3×8464=25264=6316 倍 (2) 立体Pの表面積
立体Pは、底面の半径が4 cmの円柱の側面と、円錐の側面、そして底面の半径が4 cmの円で構成されている。
円柱の側面積は、Scylinder=2πrh=2π×4×2=16π cm2 円錐の側面積は、Scone=πrl=π×4×22+42=π×4×20=85π cm2 底面積は、Sbase=πr2=π×42=16π cm2 立体Pの表面積は、SP=16π+85π+16π=(32+85)π cm2 立体Qの表面積
立体Qは、半径5 cm、高さ4 cmの円柱の側面と、半径2 cm、高さ4 cmの円柱の側面、そして半径5 cmの円と半径2 cmの円で構成されている。
円柱の側面積の和は、Scylinder=2πrh+2πrh=2π×5×4+2π×2×4=40π+16π=56π cm2 底面積の和は、Sbase=πr2+πr2=π×52+π×22=25π+4π=29π cm2 立体Qの表面積は、SQ=56π+29π=85π cm2 表面積の差
SQ−SP=85π−(32+85)π=(53−85)π≈(53−8×2.236)π≈(53−17.888)π≈35.112π≈35.112×3.14≈110.24 cm2