$PA = 2$, $PB = \sqrt{2}$, $PC = \sqrt{2}$, $\angle APB = \angle BPC = \angle CPA = 90^\circ$ である三角錐 $PABC$ において、点 $P$ から $\triangle ABC$ を含む平面に垂線 $PH$ を下ろす。 (1) $\triangle ABC$ の面積 $S$ を求めよ。 (2) 三角錐 $PABC$ の体積 $V$ を求めよ。 (3) $PH$ の長さ $h$ を求めよ。

幾何学空間図形三角錐体積面積三平方の定理ヘロンの公式
2025/8/9

1. 問題の内容

PA=2PA = 2, PB=2PB = \sqrt{2}, PC=2PC = \sqrt{2}, APB=BPC=CPA=90\angle APB = \angle BPC = \angle CPA = 90^\circ である三角錐 PABCPABC において、点 PP から ABC\triangle ABC を含む平面に垂線 PHPH を下ろす。
(1) ABC\triangle ABC の面積 SS を求めよ。
(2) 三角錐 PABCPABC の体積 VV を求めよ。
(3) PHPH の長さ hh を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ABC\triangle ABC の面積を求める。
まず、PAB\triangle PAB, PBC\triangle PBC, PCA\triangle PCA はそれぞれ直角三角形なので、ABAB, BCBC, CACA の長さを計算する。
AB=PA2+PB2=22+(2)2=4+2=6AB = \sqrt{PA^2 + PB^2} = \sqrt{2^2 + (\sqrt{2})^2} = \sqrt{4 + 2} = \sqrt{6}
BC=PB2+PC2=(2)2+(2)2=2+2=4=2BC = \sqrt{PB^2 + PC^2} = \sqrt{(\sqrt{2})^2 + (\sqrt{2})^2} = \sqrt{2 + 2} = \sqrt{4} = 2
CA=PC2+PA2=(2)2+22=2+4=6CA = \sqrt{PC^2 + PA^2} = \sqrt{(\sqrt{2})^2 + 2^2} = \sqrt{2 + 4} = \sqrt{6}
よって、ABC\triangle ABCAB=CA=6AB = CA = \sqrt{6}, BC=2BC = 2 の二等辺三角形である。
ヘロンの公式を用いると、s=6+6+22=6+1s = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{6} + 2}{2} = \sqrt{6} + 1
S=s(sa)(sb)(sc)=(6+1)(6+16)(6+16)(6+12)=(6+1)(1)(1)(61)=(6)212=61=5S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{(\sqrt{6}+1)(\sqrt{6}+1-\sqrt{6})(\sqrt{6}+1-\sqrt{6})(\sqrt{6}+1-2)} = \sqrt{(\sqrt{6}+1)(1)(1)(\sqrt{6}-1)} = \sqrt{(\sqrt{6})^2 - 1^2} = \sqrt{6 - 1} = \sqrt{5}
(2) 三角錐 PABCPABC の体積 VV を求める。
V=16PAPBPC=16222=1622=46=23V = \frac{1}{6} PA \cdot PB \cdot PC = \frac{1}{6} \cdot 2 \cdot \sqrt{2} \cdot \sqrt{2} = \frac{1}{6} \cdot 2 \cdot 2 = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}
(3) PHPH の長さ hh を求める。
三角錐の体積 VV は、底面を ABC\triangle ABC としたとき V=13ShV = \frac{1}{3} S h とも表せる。
23=135h\frac{2}{3} = \frac{1}{3} \cdot \sqrt{5} \cdot h
2=5h2 = \sqrt{5} h
h=25=255h = \frac{2}{\sqrt{5}} = \frac{2 \sqrt{5}}{5}

3. 最終的な答え

(1) S=5S = \sqrt{5}
(2) V=23V = \frac{2}{3}
(3) h=255h = \frac{2 \sqrt{5}}{5}

「幾何学」の関連問題

与えられた3つの立体(三角柱、正四角錐、半球)の体積と表面積をそれぞれ求める問題です。

体積表面積三角柱正四角錐半球図形
2025/8/10

(1) 半径12cmの円の周の長さを求める。 (2) 半径7cm、中心角40°のおうぎ形の弧の長さを求める。 (3) 半径5cm、中心角72°のおうぎ形の面積を求める。 (4) 半径8cm、弧の長さが...

おうぎ形面積弧の長さ円周率正三角形
2025/8/10

右の図において、1辺の長さが4cmの正三角形2つと、半径が正三角形の辺と重なるおうぎ形2つを組み合わせた図形があります。色のついた部分の面積を求める問題です。

面積正三角形おうぎ形図形
2025/8/10

(1) 正八角形の頂点を結んでできる三角形の個数を求める。 (2) (1)で求めた三角形のうち、正八角形と1辺または2辺を共有する三角形の個数を求める。 (3) 正 $n$ 角形の頂点を結んでできる三...

多角形組み合わせ図形
2025/8/10

(1) 円周上に異なる7個の点A, B, C, ..., Gがある。 (ア) これらの点から2点を選んで線分を作るとき、線分は全部で何本できるか。 (イ) 他の線分と端点以外の交点をもつ線分は、全部で...

組み合わせ図形線分三角形七角形対角線
2025/8/10

立方体の各面を隣り合った面の色が異なるように塗りたい。ただし、立方体を回転させて一致する塗り方は同じとみなす。 (1) 異なる6色すべてを使って塗る方法は何通りあるか。 (2) 異なる5色すべてを使っ...

立方体場合の数組み合わせ回転対称性
2025/8/10

三角形ABCにおいて、以下の2つの問題に答えます。 (1) 辺の比 $a:b:c = (1+\sqrt{3}) : 2 : \sqrt{2}$ のとき、$\sin A : \sin B : \sin ...

三角形正弦定理余弦定理三角比角度辺の比
2025/8/10

三角形ABCの各辺を3等分する点を考えます。各辺に2つずつ点があるので、合計6個の点があります。これに三角形ABCの3つの頂点を加えると、合計9個の点があります。この9個の点の中から3点を選んで三角形...

三角形組み合わせ幾何学
2025/8/10

三角形ABCの各辺を3等分したときの6個の点と、三角形の3つの頂点の計9個の点から3点を選んで三角形を作る時、作れる三角形の総数を求める問題です。

三角形組み合わせ幾何学図形
2025/8/10

三角形ABCの各辺を3等分したときに出てくる6つの点と、元の三角形の3つの頂点、計9つの点の中から3つの点を選んで三角形を作るとき、全部でいくつの三角形が作れるか。

三角形組み合わせ図形
2025/8/10