a を定数とする二次関数 $f(x) = x^2 - 2(2a^2 - 5a)x + 10a^4 - 20a^3 + 34a^2 + 5$ について、 (1) $y=f(x)$ のグラフの頂点の座標を求める。 (2) a が実数全体を動くときの、頂点の $x$ 座標の最小値を求める。 (3) $t=a^2$ とおき、頂点の $y$ 座標を $t$ の式で表し、a が実数全体を動くときの頂点の $y$ 座標の最小値を求める。

代数学二次関数平方完成最小値頂点
2025/8/10

1. 問題の内容

a を定数とする二次関数 f(x)=x22(2a25a)x+10a420a3+34a2+5f(x) = x^2 - 2(2a^2 - 5a)x + 10a^4 - 20a^3 + 34a^2 + 5 について、
(1) y=f(x)y=f(x) のグラフの頂点の座標を求める。
(2) a が実数全体を動くときの、頂点の xx 座標の最小値を求める。
(3) t=a2t=a^2 とおき、頂点の yy 座標を tt の式で表し、a が実数全体を動くときの頂点の yy 座標の最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 頂点の座標を求めるために、まず平方完成を行う。
\begin{align*}
f(x) &= x^2 - 2(2a^2 - 5a)x + 10a^4 - 20a^3 + 34a^2 + 5 \\
&= (x - (2a^2 - 5a))^2 - (2a^2 - 5a)^2 + 10a^4 - 20a^3 + 34a^2 + 5 \\
&= (x - (2a^2 - 5a))^2 - (4a^4 - 20a^3 + 25a^2) + 10a^4 - 20a^3 + 34a^2 + 5 \\
&= (x - (2a^2 - 5a))^2 + 6a^4 - 40a^3 + 9a^2 + 5
\end{align*}
したがって、頂点の座標は (2a25a,6a440a3+9a2+5)(2a^2 - 5a, 6a^4 - 40a^3 + 9a^2 + 5) となる。
(2) 頂点の xx 座標は 2a25a2a^2 - 5a である。この最小値を求めるために、平方完成を行う。
\begin{align*}
2a^2 - 5a &= 2(a^2 - \frac{5}{2}a) \\
&= 2(a - \frac{5}{4})^2 - 2(\frac{5}{4})^2 \\
&= 2(a - \frac{5}{4})^2 - \frac{25}{8}
\end{align*}
したがって、頂点の xx 座標の最小値は 258-\frac{25}{8} となる。
(3) t=a2t=a^2 とおくと、頂点の yy 座標は 6a440a3+9a2+5=6t240at+9t+56a^4 - 40a^3 + 9a^2 + 5 = 6t^2 - 40at + 9t + 5 となる。しかし、ここでは t=a2t=a^2 なので、y座標は 6t2+9t+56t^2+9t+5 となる。これをさらに平方完成すると、
6(t+34)2278+5=6(t+34)2+1386(t + \frac{3}{4})^2 - \frac{27}{8} + 5 = 6(t + \frac{3}{4})^2 + \frac{13}{8} となる。ただし、t=a20t=a^2 \geq 0 なので、頂点の yy 座標の最小値は、t=0t=0 のとき 6(0)2+9(0)+5=56(0)^2 + 9(0) + 5 = 5 である。

3. 最終的な答え

ア:2a25a2a^2 - 5a
イ:6a440a3+9a2+56a^4 - 40a^3 + 9a^2 + 5
ウ:66
エ:99
オ:55
カキク:258-\frac{25}{8}
ケ:55

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