$x > 0$ の範囲において、不等式 $4x^3 + 1 \geq kx$ が常に成り立つような定数 $k$ の値の範囲を求める。

応用数学不等式微分関数の最小値数III
2025/8/10

1. 問題の内容

x>0x > 0 の範囲において、不等式 4x3+1kx4x^3 + 1 \geq kx が常に成り立つような定数 kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた不等式を変形して、kk を分離します。x>0x > 0 より、xx で割っても不等号の向きは変わりません。
4x3+1kx4x^3 + 1 \geq kx
4x3+1xk\frac{4x^3 + 1}{x} \geq k
ここで、f(x)=4x3+1x=4x2+1xf(x) = \frac{4x^3 + 1}{x} = 4x^2 + \frac{1}{x} とおきます。x>0x > 0 における f(x)f(x) の最小値を求めれば、kk の範囲が求まります。
f(x)f(x) を微分して、増減を調べます。
f(x)=8x1x2=8x31x2f'(x) = 8x - \frac{1}{x^2} = \frac{8x^3 - 1}{x^2}
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
8x31=08x^3 - 1 = 0
8x3=18x^3 = 1
x3=18x^3 = \frac{1}{8}
x=12x = \frac{1}{2}
f(x)f'(x) の符号を調べます。
x>0x > 0 より、x2>0x^2 > 0 なので、8x318x^3 - 1 の符号を調べれば十分です。
0<x<120 < x < \frac{1}{2} のとき、8x3<18x^3 < 1 なので、8x31<08x^3 - 1 < 0 となり、f(x)<0f'(x) < 0 です。
x>12x > \frac{1}{2} のとき、8x3>18x^3 > 1 なので、8x31>08x^3 - 1 > 0 となり、f(x)>0f'(x) > 0 です。
したがって、f(x)f(x)x=12x = \frac{1}{2} で極小かつ最小となります。その最小値は
f(12)=4(12)2+112=414+2=1+2=3f(\frac{1}{2}) = 4(\frac{1}{2})^2 + \frac{1}{\frac{1}{2}} = 4 \cdot \frac{1}{4} + 2 = 1 + 2 = 3
したがって、k3k \leq 3 となります。

3. 最終的な答え

k3k \leq 3

「応用数学」の関連問題

ボールを落下させる。落下し始めてから $x$ 秒間に落下する距離を $y$ mとすると、$y$ は $x$ の2乗に比例する。落下し始めてから2秒間に落下する距離は19.6mである。 (1) $y$ ...

比例二次関数物理速度平均速度
2025/8/12

厚さ0.09mmの紙を二つ折りにしていくとき、折りたたんだ厚さが初めて大山の高さを超えるのは何回折りたたんだときか。また、三つ折りで折りたたむ場合は、東京スカイツリーの高さを超えるのは何回折りたたんだ...

指数関数対数科学計算地震マグニチュード星の等級炭素年代測定
2025/8/12

(ア) $16.8 \div 3.06$ および (イ) $\sqrt[3]{8360}$ の概算を、対数の性質を利用して求める問題です。

対数概算計算
2025/8/12

20人の中で何人かが路線バス通勤に切り替えた場合に、片道あたりの二酸化炭素(CO2)排出量がどれだけ削減できるかを計算する問題です。 (1) ある人数が路線バス通勤に変更した時のCO2排出量削減量を求...

連立方程式割合環境問題CO2排出量
2025/8/12

与えられた速度-時間グラフに基づき、鉛直方向に運動する小球の運動について以下の問いに答えます。 (1) PからQまでの小球の運動状態を説明する選択肢を選びます。 (2) 時間 $t_1$ を初速度 $...

力学運動速度加速度変位グラフ
2025/8/12

高さ24.5mの塔から、小球を初速度19.6m/sで鉛直上向きに投げ上げた。重力加速度の大きさを9.8m/s²として、以下の問いに有効数字2桁で答えよ。 (1) 投げ上げてから小球が最高点に達するまで...

物理力学等加速度運動運動方程式数値計算
2025/8/12

問題は3つあります。重力加速度を $9.8 m/s^2$ として、以下の問いに有効数字2桁で答えます。 (1) 静かに放した小球が、放した点より $44.1 m$ 下の位置を通過するまでの時間を求めま...

物理力学自由落下鉛直投げ上げ運動の法則
2025/8/12

問題は等加速度直線運動に関する問題です。 問題16は、$t=0$ s に原点を速度 $+16$ m/s で通過し、$t=3$ s に点Pを速度 $+4$ m/s で通過する物体の運動について、加速度、...

物理運動等加速度直線運動変位速度加速度
2025/8/12

時刻 $t=0$ s に点Aを通過し、等加速度直線運動をする物体の変位を10秒間隔で測定した結果が与えられています。区間 AB, BC, CD, DE の変位がそれぞれ25 cm, 35 cm, 45...

物理運動等加速度直線運動グラフ速度
2025/8/12

死体の温度変化に関する問題です。 死亡時刻から $t$ 時間後の体温を求める式が与えられています。 $$ \text{t時間後の体温} = (\text{死亡時の体温} - \text{室温}) \t...

指数関数対数微分方程式モデリング体温
2025/8/12