まず、a2−x2 が定義される条件から、a2−x2≥0 である必要があります。 これは、x2≤a2 と同値であり、−∣a∣≤x≤∣a∣ となります。 次に、与えられた不等式 a2−x2>ax−a を考えます。 場合分けをします。
(i) ax−a<0 のとき もし a>0 ならば、x<1 となり、 もし a<0 ならば、x>1 となります。 この場合、a2−x2≥0 なので、不等式は常に成り立ちます。 (ii) ax−a≥0 のとき このとき、ax≥a となり、 もし a>0 ならば、x≥1 となり、 もし a<0 ならば、x≤1 となります。 この場合、不等式の両辺はともに非負なので、2乗して不等号の向きは変わりません。
a2−x2>(ax−a)2 a2−x2>a2x2−2a2x+a2 0>a2x2+x2−2a2x 0>(a2+1)x2−2a2x 0>x((a2+1)x−2a2) したがって、x((a2+1)x−2a2)<0 となります。 この不等式を解くと、0<x<a2+12a2 となります。 以上の議論をまとめると、
−a≤x≤a かつ x<1 または 1≤x<a2+12a2 を満たす必要があります。 a2+12a2=a2+12a2+2−2=2−a2+12<2 であり、a>0 なので 0<a2+12a2<2。 x の範囲は −a≤x<a2+12a2。 a≤x≤−a かつ x>1 または 0<x≤1 を満たす必要があります。 x の範囲は 0<x≤−a。