2次関数 $y = x^2 + 2(m-1)x + 3 - m$ のグラフについて、以下の条件を満たす $m$ の値の範囲を求める。 (1) $x$軸の $x < 1$ の部分と異なる2点で交わる。 (2) $x$軸の正の部分と負の部分のそれぞれと交わる。

代数学二次関数二次方程式判別式グラフ不等式解の配置
2025/8/10

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+2(m1)x+3my = x^2 + 2(m-1)x + 3 - m のグラフについて、以下の条件を満たす mm の値の範囲を求める。
(1) xx軸の x<1x < 1 の部分と異なる2点で交わる。
(2) xx軸の正の部分と負の部分のそれぞれと交わる。

2. 解き方の手順

(1) xx軸の x<1x < 1 の部分と異なる2点で交わる条件を考える。
f(x)=x2+2(m1)x+3mf(x) = x^2 + 2(m-1)x + 3 - m とおく。
条件は以下の3つである。
(i) 判別式 D>0D > 0
(ii) 軸の位置 <1< 1
(iii) f(1)>0f(1) > 0
(i) について:
D/4=(m1)2(3m)=m22m+13+m=m2m2=(m2)(m+1)>0D/4 = (m-1)^2 - (3-m) = m^2 - 2m + 1 - 3 + m = m^2 - m - 2 = (m-2)(m+1) > 0
よって、m<1m < -1 または m>2m > 2
(ii) について:
軸は x=(m1)=1mx = -(m-1) = 1-m なので、
1m<11-m < 1
m>0m > 0
(iii) について:
f(1)=1+2(m1)+3m=1+2m2+3m=m+2>0f(1) = 1 + 2(m-1) + 3 - m = 1 + 2m - 2 + 3 - m = m + 2 > 0
よって、m>2m > -2
(i), (ii), (iii) の共通範囲を求める。
m<1m < -1 または m>2m > 2 かつ m>0m > 0 かつ m>2m > -2
したがって、2<m<1 -2 < m < -1 または m>2m > 2
(2) xx軸の正の部分と負の部分のそれぞれと交わる条件を考える。
これは、f(0)<0f(0) < 0 と同値である。
f(0)=3m<0f(0) = 3 - m < 0
m>3m > 3

3. 最終的な答え

(1) 2<m<1-2 < m < -1 または m>2m > 2
(2) m>3m > 3

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