問題は、次の数列 $\{a_n\}$ の第 $n$ 項 $a_n$ を $n$ の式で表し、初めの $n$ 項の和 $S_n$ を求める問題です。 (1) 数列 $\{a_n\}$ は等比数列であり、$a_2 = 32$、$a_6 = 2$ です。 (2) $a_1 = 1$、$a_2 = 11$、$a_3 = 111$、$a_4 = 1111$、... です。

代数学数列等比数列数列の和一般項
2025/8/10
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

問題は、次の数列 {an}\{a_n\} の第 nnana_nnn の式で表し、初めの nn 項の和 SnS_n を求める問題です。
(1) 数列 {an}\{a_n\} は等比数列であり、a2=32a_2 = 32a6=2a_6 = 2 です。
(2) a1=1a_1 = 1a2=11a_2 = 11a3=111a_3 = 111a4=1111a_4 = 1111、... です。

2. 解き方の手順

(1) 等比数列の場合
等比数列の一般項は an=arn1a_n = ar^{n-1} で表されます。ここで、aa は初項、rr は公比です。
a2=ar=32a_2 = ar = 32
a6=ar5=2a_6 = ar^5 = 2
これらの式から rraa を求めます。ar5/ar=2/32ar^5 / ar = 2/32 なので、r4=1/16r^4 = 1/16 となります。したがって、r=±1/2r = \pm 1/2 です。
r=1/2r = 1/2 の場合、a=32/(1/2)=64a = 32 / (1/2) = 64 となります。
r=1/2r = -1/2 の場合、a=32/(1/2)=64a = 32 / (-1/2) = -64 となります。
したがって、ana_n は次のようになります。
an=64(1/2)n1=2621n=27na_n = 64 \cdot (1/2)^{n-1} = 2^{6} \cdot 2^{1-n} = 2^{7-n}
または
an=64(1/2)n1=26(1)n121n=(1)n27na_n = -64 \cdot (-1/2)^{n-1} = -2^{6} \cdot (-1)^{n-1} \cdot 2^{1-n} = (-1)^{n} \cdot 2^{7-n}
次に、和 SnS_n を求めます。
r=1/2r=1/2 のとき、
Sn=a(1rn)1r=64(1(1/2)n)11/2=128(1(1/2)n)=128128(1/2)n=12827nS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} = \frac{64(1-(1/2)^n)}{1-1/2} = 128(1-(1/2)^n) = 128 - 128 \cdot (1/2)^n = 128 - 2^{7-n}.
r=1/2r=-1/2 のとき、
Sn=a(1rn)1r=64(1(1/2)n)1(1/2)=1283(1(1/2)n)=1283+1283(1/2)n=1283+1283(1)n(1/2)nS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} = \frac{-64(1-(-1/2)^n)}{1-(-1/2)} = -\frac{128}{3}(1-(-1/2)^n) = -\frac{128}{3} + \frac{128}{3}(-1/2)^n = -\frac{128}{3} + \frac{128}{3}(-1)^n(1/2)^n.
(2) a1=1a_1 = 1a2=11a_2 = 11a3=111a_3 = 111a4=1111a_4 = 1111、... の場合
ana_nnn 個の 1 が並んだ数なので、an=k=0n110k=10n1101=10n19a_n = \sum_{k=0}^{n-1} 10^k = \frac{10^n - 1}{10-1} = \frac{10^n - 1}{9} となります。
次に、SnS_n を求めます。
Sn=k=1nak=k=1n10k19=19k=1n(10k1)=19(k=1n10kk=1n1)S_n = \sum_{k=1}^{n} a_k = \sum_{k=1}^{n} \frac{10^k - 1}{9} = \frac{1}{9} \sum_{k=1}^{n} (10^k - 1) = \frac{1}{9} \left( \sum_{k=1}^{n} 10^k - \sum_{k=1}^{n} 1 \right)
k=1n10k=10(10n1)101=10(10n1)9\sum_{k=1}^{n} 10^k = \frac{10(10^n - 1)}{10-1} = \frac{10(10^n - 1)}{9}
k=1n1=n\sum_{k=1}^{n} 1 = n
したがって、Sn=19(10(10n1)9n)=10(10n1)9n81=10n+1109n81S_n = \frac{1}{9} \left( \frac{10(10^n - 1)}{9} - n \right) = \frac{10(10^n - 1) - 9n}{81} = \frac{10^{n+1} - 10 - 9n}{81}.

3. 最終的な答え

(1) 等比数列の場合
r=1/2r=1/2 のとき、an=27na_n = 2^{7-n}, Sn=12827nS_n = 128 - 2^{7-n}.
r=1/2r=-1/2 のとき、an=(1)n27na_n = (-1)^n \cdot 2^{7-n}, Sn=1283+1283(1)n(1/2)nS_n = -\frac{128}{3} + \frac{128}{3}(-1)^n(1/2)^n.
(2) a1=1a_1 = 1a2=11a_2 = 11a3=111a_3 = 111a4=1111a_4 = 1111、... の場合
an=10n19a_n = \frac{10^n - 1}{9}
Sn=10n+1109n81S_n = \frac{10^{n+1} - 10 - 9n}{81}

「代数学」の関連問題

## 1. 問題の内容

多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/8/10

多項式 $P(x) = x^3 + 2ax^2 + 3ax + 6$ を $x+3$ で割った余りが $6$ であるとき、定数 $a$ の値を求めよ。

多項式剰余の定理代入一次方程式
2025/8/10

与えられた2次式 $4x^2 + 16x + 15$ を因数分解する問題です。

因数分解二次式
2025/8/10

問題35は、2次方程式 $x^2 - 2(k+3)x - 2k = 0$ が異なる2つの正の解をもつとき、定数 $k$ の値の範囲を求める問題です。

二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/8/10

2次方程式 $x^2 + 3kx - k + 4 = 0$ が正の解と負の解をもつとき、定数 $k$ の値の範囲を求めます。

二次方程式解の符号解と係数の関係
2025/8/10

2次方程式 $x^2 + 3kx - k + 4 = 0$ が正の解と負の解を持つとき、定数 $k$ の値の範囲を求めよ。

二次方程式解の符号不等式
2025/8/10

与えられた式 $25x^2 + 30x + 9$ を因数分解してください。

因数分解二次式完全平方
2025/8/10

問題34の(1)から(4)について、与えられた2つの数を解とする二次方程式をそれぞれ1つ作る問題です。

二次方程式解と係数の関係複素数解の公式
2025/8/10

不等式を解く問題です。具体的には、次の2種類の問題を解きます。 * 1次不等式 * 連立不等式

不等式1次不等式連立不等式
2025/8/10

## 4. 問題の内容

不等式文章問題整数
2025/8/10