## 問題の内容
四角形ABCDが円に内接し、AB=1, BC=3, CD=2, DA=2 であるとき、以下の値を求めます。 (1) ACの長さ
(2) 円の半径R
(3) 四角形ABCDの面積S
(4) 対角線AC, BDの交点をEとしたときのAE:ECと、三角形ABEの面積
## 解き方の手順
(1) **ACの長さの計算**
余弦定理を三角形ABCと三角形ADCに適用します。
三角形ABCにおいて、AC2=AB2+BC2−2⋅AB⋅BC⋅cosB より、 AC2=12+(3)2−2⋅1⋅3⋅cosB=4−23cosB 三角形ADCにおいて、AC2=AD2+CD2−2⋅AD⋅CD⋅cosD より、 AC2=(2)2+(2)2−2⋅2⋅2⋅cosD=4−4cosD 四角形ABCDは円に内接するので、対角の和は180度です。つまり、D = 180 - B, cosD=−cosB です。 よって、AC2=4+4cosB 2つの式を連立して解きます。
4−23cosB=4+4cosB 4cosB+23cosB=0 cosB(4+23)=0 よって、AC2=4−23⋅0=4 (2) **円の半径Rの計算**
正弦定理を三角形ABCに適用します。
sinBAC=2R sin90∘2=2R 12=2R (3) **四角形ABCDの面積Sの計算**
四角形ABCDの面積は、三角形ABCと三角形ADCの面積の和です。
S=21⋅AB⋅BC⋅sinB+21⋅AD⋅CD⋅sinD S=21⋅1⋅3⋅sin90∘+21⋅2⋅2⋅sin90∘ S=23+1=22+3 (4) **AE:ECと三角形ABEの面積の計算**
まず、BDの長さを求めます。
三角形ABCにおいて、AC=2, AB=1, BC=3なので、ピタゴラスの定理より、∠ABC=90∘ 同様に、三角形ADCにおいて、AC=2, AD=2, CD=2なので、∠ADC=90∘である。 したがって、四角形ABCDは長方形。なので、∠BAC=θとすると、 tanθ=13=3 より θ=60∘ ∠DAC=ϕとすると、 tanϕ=22=1 より ϕ=45∘ したがって、∠BAD=θ+ϕ=60+45=105∘ トレミーの定理より、AB⋅CD+BC⋅DA=AC⋅BD 1⋅2+3⋅2=2⋅BD 2+6=2⋅BD BD=22+6 ここで、方べきの定理より、AE⋅EC=BE⋅ED. AE:EC=AB⋅AD:BC⋅CD となるから、 AE:EC=1⋅2:3⋅2=2:6=1:3 三角形ABEの面積は、21AB⋅AE⋅sin∠BAE ここで、AE=1+31AC=1+32=(1+3)(1−3)2(1−3)=1−32(1−3)=−22(1−3)=3−1 ∠BAE=60∘ 三角形ABEの面積は、21⋅1⋅(3−1)⋅sin60∘=21⋅(3−1)⋅23=43−3 ## 最終的な答え
(1) AC = 2
(2) R = 1
(3) S = 22+3 (4) AE:EC = 1 : 3 三角形ABEの面積 = 43−3