2直線 $y = 2x - 1$ と $y = ax + 1$ のなす角が $\frac{\pi}{6}$ であるとき、$a$ の値を求める問題です。

幾何学直線角度傾き三角関数絶対値
2025/8/11

1. 問題の内容

2直線 y=2x1y = 2x - 1y=ax+1y = ax + 1 のなす角が π6\frac{\pi}{6} であるとき、aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

2直線のなす角を θ\theta とすると、tanθ\tan \theta は2直線の傾き m1,m2m_1, m_2 を用いて、
tanθ=m1m21+m1m2 \tan \theta = \left| \frac{m_1 - m_2}{1 + m_1 m_2} \right|
で表されます。
この問題では、m1=2m_1 = 2, m2=am_2 = a, θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} なので、tanπ6=13\tan \frac{\pi}{6} = \frac{1}{\sqrt{3}} を代入すると、
13=2a1+2a \frac{1}{\sqrt{3}} = \left| \frac{2 - a}{1 + 2a} \right|
絶対値を外すと、
13=2a1+2a \frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{2 - a}{1 + 2a}
または
13=2a1+2a=a21+2a \frac{1}{\sqrt{3}} = - \frac{2 - a}{1 + 2a} = \frac{a - 2}{1 + 2a}
となります。
まず、13=2a1+2a\frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{2 - a}{1 + 2a} の場合を計算します。
1+2a=3(2a)1 + 2a = \sqrt{3} (2 - a)
1+2a=233a1 + 2a = 2\sqrt{3} - \sqrt{3} a
(2+3)a=231(2 + \sqrt{3}) a = 2\sqrt{3} - 1
a=2312+3a = \frac{2\sqrt{3} - 1}{2 + \sqrt{3}}
分母を有理化すると、
a=(231)(23)(2+3)(23)=4362+343=538a = \frac{(2\sqrt{3} - 1) (2 - \sqrt{3})}{(2 + \sqrt{3}) (2 - \sqrt{3})} = \frac{4\sqrt{3} - 6 - 2 + \sqrt{3}}{4 - 3} = 5\sqrt{3} - 8
次に、13=a21+2a\frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{a - 2}{1 + 2a} の場合を計算します。
1+2a=3(a2)1 + 2a = \sqrt{3} (a - 2)
1+2a=3a231 + 2a = \sqrt{3} a - 2\sqrt{3}
(23)a=123(2 - \sqrt{3}) a = -1 - 2\sqrt{3}
a=12323a = \frac{-1 - 2\sqrt{3}}{2 - \sqrt{3}}
分母を有理化すると、
a=(123)(2+3)(23)(2+3)=2343643=853a = \frac{(-1 - 2\sqrt{3}) (2 + \sqrt{3})}{(2 - \sqrt{3}) (2 + \sqrt{3})} = \frac{-2 - \sqrt{3} - 4\sqrt{3} - 6}{4 - 3} = -8 - 5\sqrt{3}

3. 最終的な答え

a=538a = 5\sqrt{3} - 8 または a=853a = -8 - 5\sqrt{3}

「幾何学」の関連問題

台形OABCの周上を点Pが毎秒1cmの速さでOからA, B, Cと移動する。点Pが出発してからx秒後の三角形OPCの面積をy cm²とする。 (1) 点Pが辺OA上にあるとき、$y$を$x$の式で表す...

図形台形面積関数二次関数
2025/8/11

座標平面上に直線 $y = 2x - 2$ (①) と $x - 2y = -2$ (②) がある。 (1) 直線②の傾きを求めよ。 (2) 直線①と直線②の交点Aの座標を求めよ。 (3) 直線①, ...

直線座標平面交点三角形の面積連立方程式傾き
2025/8/11

長方形ABCDがあり、AB=10cm, BC=20cmである。点PがBを出発し、B→C→D→Aの順に辺上を毎秒2cmの速さで動くとき、Bを出発してからx秒後の三角形PABの面積を $y cm^2$とす...

図形長方形面積グラフ一次関数
2025/8/11

$0^\circ < \theta < 90^\circ$ かつ $\theta \ne 30^\circ$ とする。$d = \cos^2 \theta$ とおく。 (1) $\frac{\tan ...

三角関数三角比加法定理tan
2025/8/11

半径が3、中心角が $\frac{5}{7}\pi$ の扇形の弧の長さと面積を求めよ。

扇形弧の長さ面積
2025/8/11

平行四辺形ABCDにおいて、$AB = 4$, $BC = CA = 6$である。2つの対角線の交点をO、辺BC, CDの中点をそれぞれM, Nとし、AMとBD, ANとBDの交点をそれぞれG, Fと...

平行四辺形対角線余弦定理メネラウスの定理
2025/8/11

右図のような円錐について、以下の3つの問いに答える。 (ア) この円錐の体積を求める。 (イ) 円の中心Oと線分PAとの距離を求める。 (ウ) 円錐の側面上を点Aから線分PCと交わるように点Bまで最短...

円錐体積三平方の定理展開図扇形相似
2025/8/11

問題は、直線 $y=2x+8$ と直線 $y=ax$ が与えられた座標平面において、いくつかの点の座標や関係性が示された上で、以下の3つの問いに答えるものです。 (ア) 直線 $y=ax$ の $a$...

座標平面直線連立方程式台形面積
2025/8/11

三角形ABCはAB=ACの二等辺三角形で、点D, Eはそれぞれ辺AC, BC上にあり、∠CDB = ∠BEAです。点Fは線分BDと線分AEの交点です。∠BAC = 42°のとき、∠BFAの大きさを求め...

三角形二等辺三角形角度合同
2025/8/11

$90^\circ \le \theta \le 180^\circ$ のとき、$\sin \theta = \frac{1}{5}$ である。$\cos \theta$ と $\tan \theta...

三角関数sincostan三角比
2025/8/11