袋の中に赤球4個、白球2個が入っている。この袋の中から2球を同時に取り出し、色を調べてから元に戻すという操作を$T$とする。 (1) $T$を1回行ったとき、出た球が赤球1個、白球1個である確率を求める。 (2) $T$を1回行ったとき、少なくとも1個が白球である確率を求める。 (3) $T$を2回行ったとき、出た球合計の4個のうち、赤球の個数を$X$とするとき、$X=1$となる確率を求める。 (4) $T$を2回行ったとき、出た球合計の4個のうち、赤球の個数を$X$とするとき、$X=2$となる確率を求める。

確率論・統計学確率組み合わせ事象独立試行
2025/8/10

1. 問題の内容

袋の中に赤球4個、白球2個が入っている。この袋の中から2球を同時に取り出し、色を調べてから元に戻すという操作をTTとする。
(1) TTを1回行ったとき、出た球が赤球1個、白球1個である確率を求める。
(2) TTを1回行ったとき、少なくとも1個が白球である確率を求める。
(3) TTを2回行ったとき、出た球合計の4個のうち、赤球の個数をXXとするとき、X=1X=1となる確率を求める。
(4) TTを2回行ったとき、出た球合計の4個のうち、赤球の個数をXXとするとき、X=2X=2となる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
全事象は、6個の球から2個を取り出す組み合わせなので、
6C2=6×52×1=15{}_6 C_2 = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15通り
赤球1個、白球1個を取り出す組み合わせは、
4C1×2C1=4×2=8{}_4 C_1 \times {}_2 C_1 = 4 \times 2 = 8通り
よって、確率は815\frac{8}{15}
(2)
少なくとも1個が白球である確率は、1 - (2個とも赤球である確率)で求められる。
2個とも赤球である確率は、4C26C2=615=25\frac{{}_4 C_2}{{}_6 C_2} = \frac{6}{15} = \frac{2}{5}
よって、少なくとも1個が白球である確率は125=351 - \frac{2}{5} = \frac{3}{5}
(3)
X=1X=1となるのは、2回の操作で、赤球1個、白球1個となる場合。
1回目に赤球1個、白球1個が出て、2回目に白球2個が出る場合。
1回目に白球2個が出て、2回目に赤球1個、白球1個が出る場合。
1回目に赤球2個が出て、2回目に赤球1個、白球1個が出る場合。
1回目に赤球1個、白球1個が出る確率は815\frac{8}{15}
1回目に白球2個が出る確率は2C26C2=115\frac{{}_2 C_2}{{}_6 C_2} = \frac{1}{15}
1回目に赤球2個が出る確率は4C26C2=615=25\frac{{}_4 C_2}{{}_6 C_2} = \frac{6}{15} = \frac{2}{5}
X=1X=1となるのは、
(i) 1回目に赤球0個、2回目に赤球1個となる場合
(ii) 1回目に赤球1個、2回目に赤球0個となる場合
2C26C2×4C12C16C2+4C12C16C2×2C26C2=115×815+815×115=16225\frac{{}_2 C_2}{{}_6 C_2} \times \frac{{}_4 C_1 {}_2 C_1}{{}_6 C_2} + \frac{{}_4 C_1 {}_2 C_1}{{}_6 C_2} \times \frac{{}_2 C_2}{{}_6 C_2} = \frac{1}{15} \times \frac{8}{15} + \frac{8}{15} \times \frac{1}{15} = \frac{16}{225}
X=1X=1なので、2回の操作で赤球が1個、白球が3個出る場合。
1回目に取り出す球が赤球0個、2回目に取り出す球が赤球1個。または、1回目に取り出す球が赤球1個、2回目に取り出す球が赤球0個となる場合。
2C26C24C12C16C2+4C12C16C22C26C2=115815+815115=16225\frac{{}_2 C_2}{{}_6 C_2} \cdot \frac{{}_4 C_1 {}_2 C_1}{{}_6 C_2} + \frac{{}_4 C_1 {}_2 C_1}{{}_6 C_2} \cdot \frac{{}_2 C_2}{{}_6 C_2} = \frac{1}{15} \cdot \frac{8}{15} + \frac{8}{15} \cdot \frac{1}{15} = \frac{16}{225}
(4)
X=2X=2なので、2回の操作で赤球が2個、白球が2個出る場合。
(i) 2回とも赤球1個、白球1個が出る場合
(ii) 1回目に赤球2個、2回目に白球2個が出る場合
(iii) 1回目に白球2個、2回目に赤球2個が出る場合
(815)2+615115+115615=64225+6225+6225=76225(\frac{8}{15})^2 + \frac{6}{15} \cdot \frac{1}{15} + \frac{1}{15} \cdot \frac{6}{15} = \frac{64}{225} + \frac{6}{225} + \frac{6}{225} = \frac{76}{225}

3. 最終的な答え

(1) 815\frac{8}{15}
(2) 35\frac{3}{5}
(3) 16225\frac{16}{225}
(4) 76225\frac{76}{225}

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