ある工場でこれまで不良率が10%であった。新製法で作られた製品から100個を抽出して調べたところ、不良品は5個であった。新製法によって不良率が下がったと判断してよいか、有意水準5%の片側検定で検定する。新製法による不良率を $p$ としたとき、帰無仮説、統計量 $Z$ 、棄却域を求める。
2025/8/10
1. 問題の内容
ある工場でこれまで不良率が10%であった。新製法で作られた製品から100個を抽出して調べたところ、不良品は5個であった。新製法によって不良率が下がったと判断してよいか、有意水準5%の片側検定で検定する。新製法による不良率を としたとき、帰無仮説、統計量 、棄却域を求める。
2. 解き方の手順
(1) 帰無仮説の設定:
帰無仮説は「新製法による不良率は変わらない」と設定する。したがって、 となる。よって、19には1、20には10が入る。
(2) 統計量 の計算:
の式を用いる。ここで、 は試行回数、 は帰無仮説における不良率、 は標本における不良品の個数である。
したがって、、 となる。
よって、 となる。したがって、21には10、22には3が入る。また、23には3が入る。
(3) 棄却域の決定:
有意水準5%の片側検定なので、標準正規分布表から、 となる の値を求める。
なので、棄却域は となる。
したがって、24には1、25には6、26には45が入る。
3. 最終的な答え
19: 1
20: 10
21: 10
22: 3
23: 3
24: 1
25: 6
26: 45