2次方程式 $x^2 - 2kx + 3k = 0$ について、以下の2つの問いに答える問題です。 * 2つの異なる実数解を持つような $k$ の値の範囲を求める。 * 2より大きい2つの異なる実数解を持つような $k$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式判別式解の範囲
2025/8/11

1. 問題の内容

2次方程式 x22kx+3k=0x^2 - 2kx + 3k = 0 について、以下の2つの問いに答える問題です。
* 2つの異なる実数解を持つような kk の値の範囲を求める。
* 2より大きい2つの異なる実数解を持つような kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2つの異なる実数解を持つ条件
2次方程式が異なる2つの実数解を持つためには、判別式 DD が正である必要があります。
判別式 DDD=b24acD = b^2 - 4ac で求められます。
この問題では、a=1a = 1, b=2kb = -2k, c=3kc = 3k なので、判別式は
D=(2k)24(1)(3k)=4k212kD = (-2k)^2 - 4(1)(3k) = 4k^2 - 12k
D>0D > 0 となる kk の範囲を求めます。
4k212k>04k^2 - 12k > 0
4k(k3)>04k(k - 3) > 0
k(k3)>0k(k - 3) > 0
この不等式を解くと、k<0k < 0 または 3<k3 < k となります。
(2) 2より大きい2つの異なる実数解を持つ条件
2つの解がともに2より大きい条件は、以下の3つを満たす必要があります。
* 判別式 D>0D > 0 (異なる2つの実数解を持つ)
* 軸 > 2 (2つの解が2より大きい)
* f(2)>0f(2) > 0 (2より大きい解を持つ)
まず、(1)より D>0D > 0 の条件は k<0k < 0 または 3<k3 < k です。
次に、軸について考えます。
2次方程式 x22kx+3k=0x^2 - 2kx + 3k = 0 の軸は、x=b/2a=(2k)/2(1)=kx = -b / 2a = -(-2k) / 2(1) = k です。
軸が2より大きいので、k>2k > 2
最後に、f(2)>0f(2) > 0 を考えます。f(x)=x22kx+3kf(x) = x^2 - 2kx + 3k なので、f(2)=222k(2)+3k=44k+3k=4kf(2) = 2^2 - 2k(2) + 3k = 4 - 4k + 3k = 4 - k
f(2)>0f(2) > 0 より、4k>04 - k > 0 なので、k<4k < 4
以上の3つの条件、k<0k < 0 または 3<k3 < k, k>2k > 2, k<4k < 4 をすべて満たす kk の範囲は、3<k<43 < k < 4 です。

3. 最終的な答え

* 2つの異なる実数解を持つような kk の値の範囲: k<0,3<kk < 0, 3 < k
* 2より大きい2つの異なる実数解を持つような kk の値の範囲: 3<k<43 < k < 4

「代数学」の関連問題

問題104は、与えられた2次関数を $y=(x-p)^2+q$ の形に変形する問題です。 問題105は、与えられた2次関数を $y=a(x-p)^2+q$ の形に変形する問題です。

二次関数平方完成
2025/8/11

(1) 関数 $y = 3x + m$ において、$x$ の変域が $1 \le x \le 5$ のとき、$y$ の変域が $n \le y \le 17$ である。このとき、$m, n$ の値を求...

一次関数変域増加関数減少関数
2025/8/11

1次関数 $y = ax + b$ のグラフが与えられた6つの図のそれぞれについて、$a$ と $b$ がどのような条件を満たすか、選択肢(ア~カ)の中から選んで答える問題です。

1次関数グラフ傾きy切片
2025/8/11

与えられた式 $(x+y+6)(x+2y+6)$ を展開し、整理した結果を求める問題です。

式の展開多項式整理
2025/8/11

与えられた式 $(2x-y-1)(2x+y-1)$ を展開し、簡略化してください。

式の展開因数分解多項式和と差の積
2025/8/11

与えられた問題は、一次関数に関するいくつかの質問に答えるものです。具体的には、変化の割合、グラフの移動、傾きと切片、そして関数上の点の座標に関する問題が含まれています。

一次関数変化の割合傾き切片グラフの平行移動関数の値
2025/8/11

$\sin\theta + \cos\theta = \frac{1}{2}$ のとき、$\sin\theta\cos\theta$と$\sin\theta - \cos\theta$ の値を求める問...

三角関数三角恒等式方程式解法
2025/8/11

実数 $a$, $b$ に関する条件 $p$, $q$, $r$ が与えられています。 $p: a+b > 0$ $q: ab > 0$ $r: a > 0$ 以下の3つの命題について、空欄に当てはま...

命題必要条件十分条件不等式
2025/8/11

台形ABCDにおいて、点Pが辺BC上をBからCまで動くとき、BP = $x$ cm、四角形APCDの面積を $y$ cm$^2$とする。 (1) $y$ を $x$ の式で表す。 (2) $y$ は ...

1次関数図形面積変域
2025/8/11

問題は、$(a-6b+4c)^2$を展開することです。

展開多項式代数
2025/8/11