実数 $a$, $b$ が $a^2 - ab + b^2 = 12$ を満たすとき、以下の問いに答える。 (a) $a$ の最大値と最小値を求める。 (b) $3a + b = k$ としたとき、$k$ の最大値と最小値を求める。

代数学二次方程式不等式最大値最小値判別式
2025/8/11

1. 問題の内容

実数 aa, bba2ab+b2=12a^2 - ab + b^2 = 12 を満たすとき、以下の問いに答える。
(a) aa の最大値と最小値を求める。
(b) 3a+b=k3a + b = k としたとき、kk の最大値と最小値を求める。

2. 解き方の手順

(a) まず、a2ab+b2=12a^2 - ab + b^2 = 12bb について解く。bb の2次方程式と見て、解の公式を用いる。
b2ab+a212=0b^2 - ab + a^2 - 12 = 0
b=a±a24(a212)2=a±483a22b = \frac{a \pm \sqrt{a^2 - 4(a^2 - 12)}}{2} = \frac{a \pm \sqrt{48 - 3a^2}}{2}
bb が実数である条件は、根号の中身が0以上であること。
483a2048 - 3a^2 \ge 0
3a2483a^2 \le 48
a216a^2 \le 16
4a4-4 \le a \le 4
したがって、aa の最大値は4、最小値は-4である。
aa が最大値4をとるとき、b=4±483162=4±02=2b = \frac{4 \pm \sqrt{48 - 3 \cdot 16}}{2} = \frac{4 \pm 0}{2} = 2
したがって、a=4a=4 のとき、b=2b = 2
(b) 3a+b=k3a + b = k より b=k3ab = k - 3a であるから、これを a2ab+b2=12a^2 - ab + b^2 = 12 に代入する。
a2a(k3a)+(k3a)2=12a^2 - a(k-3a) + (k-3a)^2 = 12
a2ak+3a2+k26ak+9a2=12a^2 - ak + 3a^2 + k^2 - 6ak + 9a^2 = 12
13a27ak+k212=013a^2 - 7ak + k^2 - 12 = 0
aa が実数であるための条件は、この aa の2次方程式の判別式が0以上であること。
D=(7k)2413(k212)0D = (-7k)^2 - 4 \cdot 13 \cdot (k^2 - 12) \ge 0
49k252k2+624049k^2 - 52k^2 + 624 \ge 0
3k2+6240-3k^2 + 624 \ge 0
3k26243k^2 \le 624
k2208k^2 \le 208
208k208-\sqrt{208} \le k \le \sqrt{208}
413k413-4\sqrt{13} \le k \le 4\sqrt{13}
したがって、kk の最大値は 4134\sqrt{13}、最小値は 413-4\sqrt{13} である。
kk が最大値 4134\sqrt{13} をとるとき、13a27(413)a+(413)212=013a^2 - 7(4\sqrt{13})a + (4\sqrt{13})^2 - 12 = 0
13a22813a+20812=013a^2 - 28\sqrt{13}a + 208 - 12 = 0
13a22813a+196=013a^2 - 28\sqrt{13}a + 196 = 0
(13a14)2=0( \sqrt{13} a - 14 )^2 = 0
13a=14\sqrt{13} a = 14
a=1413=141313a = \frac{14}{\sqrt{13}} = \frac{14\sqrt{13}}{13}

3. 最終的な答え

(a) aa の最大値:4、最小値:-4
aa が最大値をとるとき、b=2b = 2
(b) kk の最大値:4134\sqrt{13}、最小値:413-4\sqrt{13}
kk が最大値をとるとき、a=141313a = \frac{14\sqrt{13}}{13}

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