全体集合$U$を1以上100以下の整数の集合とする。$U$の部分集合$A$, $B$, $C$をそれぞれ2の倍数の集合、3の倍数の集合、5の倍数の集合とする。このとき、集合$A \cup B \cup \overline{C}$の要素の個数を求める。

離散数学集合包除原理要素数
2025/4/6

1. 問題の内容

全体集合UUを1以上100以下の整数の集合とする。UUの部分集合AA, BB, CCをそれぞれ2の倍数の集合、3の倍数の集合、5の倍数の集合とする。このとき、集合ABCA \cup B \cup \overline{C}の要素の個数を求める。

2. 解き方の手順

まず、AA, BB, CCの要素の個数を求める。
A=1002=50|A| = \left\lfloor \frac{100}{2} \right\rfloor = 50
B=1003=33|B| = \left\lfloor \frac{100}{3} \right\rfloor = 33
C=1005=20|C| = \left\lfloor \frac{100}{5} \right\rfloor = 20
次に、ABA \cap B, BCB \cap C, CAC \cap Aの要素の個数を求める。
ABA \cap Bは2の倍数かつ3の倍数なので、6の倍数の集合である。
AB=1006=16|A \cap B| = \left\lfloor \frac{100}{6} \right\rfloor = 16
BCB \cap Cは3の倍数かつ5の倍数なので、15の倍数の集合である。
BC=10015=6|B \cap C| = \left\lfloor \frac{100}{15} \right\rfloor = 6
CAC \cap Aは5の倍数かつ2の倍数なので、10の倍数の集合である。
CA=10010=10|C \cap A| = \left\lfloor \frac{100}{10} \right\rfloor = 10
さらに、ABCA \cap B \cap Cの要素の個数を求める。
ABCA \cap B \cap Cは2の倍数かつ3の倍数かつ5の倍数なので、30の倍数の集合である。
ABC=10030=3|A \cap B \cap C| = \left\lfloor \frac{100}{30} \right\rfloor = 3
包除原理より、AB=A+BAB|A \cup B| = |A| + |B| - |A \cap B|となる。
AB=50+3316=67|A \cup B| = 50 + 33 - 16 = 67
ABC=A+B+CABBCCA+ABC|A \cup B \cup C| = |A| + |B| + |C| - |A \cap B| - |B \cap C| - |C \cap A| + |A \cap B \cap C|
ABC=50+33+2016610+3=74|A \cup B \cup C| = 50 + 33 + 20 - 16 - 6 - 10 + 3 = 74
C\overline{C}CCの補集合なので、C=UC| \overline{C} | = |U| - |C|となる。
C=10020=80| \overline{C} | = 100 - 20 = 80
ここで、ABC=U(ABC)=U(ABC)A \cup B \cup \overline{C} = U - (\overline{A \cup B} \cap C) = U - (\overline{A} \cap \overline{B} \cap C)となる。
ABC=AB+C(AB)C=A+BAB+UC(AB)C|A \cup B \cup \overline{C}| = |A \cup B| + |\overline{C}| - |(A \cup B) \cap \overline{C}| = |A| + |B| - |A \cap B| + |U| - |C| - |(A \cup B) \cap \overline{C}|
ABC=UABC=UABC|A \cup B \cup \overline{C}| = |U| - |\overline{A \cup B} \cap C| = |U| - |\overline{A} \cap \overline{B} \cap C|
ABC=U(AC)(BC)=U(CA)(CB)|A \cup B \cup \overline{C}| = |U| - |(\overline{A} \cap C) \cap (\overline{B} \cap C)| = |U| - |(C \setminus A) \cap (C \setminus B)|
ABC=UABC=UC(AB)|A \cup B \cup \overline{C}| = |U| - |\overline{A} \cap \overline{B} \cap C| = |U| - |C \setminus (A \cup B)|
CCの中で、ABA \cup Bに含まれるものの個数を求める。
C(AB)=(CA)(CB)C \cap (A \cup B) = (C \cap A) \cup (C \cap B)
(CA)(CB)=CA+CBCAB|(C \cap A) \cup (C \cap B)| = |C \cap A| + |C \cap B| - |C \cap A \cap B|
(CA)(CB)=10+63=13|(C \cap A) \cup (C \cap B)| = 10 + 6 - 3 = 13
C(AB)=C(CA)(CB)=2013=7|C \setminus (A \cup B)| = |C| - |(C \cap A) \cup (C \cap B)| = 20 - 13 = 7
ABC=1007=93|A \cup B \cup \overline{C}| = 100 - 7 = 93

3. 最終的な答え

93

「離散数学」の関連問題

12本の縦線を持つあみだくじが与えられており、スタート地点からゴール地点への移動が図7に示されています。このあみだくじを縦にいくつか同じ向きにつなげたとき、12本の縦線からスタートすると、ゴールではそ...

あみだくじグラフ理論巡回置換最小公倍数
2025/4/7

12本の縦線を持つあみだくじがあり、図7の規則に従ってスタートからゴールへ移動します。このあみだくじを縦にいくつか同じ向きにつなげたとき、どの縦線からスタートしても、最終的に同じ番号の縦線にたどり着く...

あみだくじグラフ理論最小公倍数サイクル
2025/4/7

3つの問題があみだくじに関するものです。 * 問1: 図5のように、あみだくじYを縦に2つ同じ向きにつないだとき、5本の縦線からスタートすると、ゴールではどの番号の縦線に移るかを答えます。図4のあ...

あみだくじ組み合わせ写像置換
2025/4/7

8個の異なる色のおはじきを円形に並べる方法は何通りあるかを求める問題です。

順列円順列組み合わせ
2025/4/7

10人の子供が手をつないで輪を作るとき、その作り方は全部で何通りあるか。

組み合わせ順列円順列
2025/4/7

11人が円形に並ぶ場合の並び方の総数を求める問題です。

組み合わせ円順列階乗場合の数
2025/4/7

7人が円形に並ぶ場合の並び方の総数を求める問題です。

順列円順列組み合わせ
2025/4/7

4人が円形に並ぶ方法が全部で何通りあるかを求める問題です。

順列円順列組み合わせ
2025/4/7

8人が円形に並ぶとき、全部で何通りの並び方があるかを求める問題です。

順列円順列組み合わせ
2025/4/7

7人の男子と2人の女子が1列に並ぶとき、男子7人が隣り合う並び方は何通りあるか求める問題です。

順列組み合わせ場合の数
2025/4/7