座標平面上に2点 $A(4, 1)$, $B(1, 2)$ がある。 (1) 線分 $AB$ の垂直二等分線の方程式を求める。 (2) 第1象限に中心があり、2点 $A, B$ を通り、直線 $4x - 3y + 27 = 0$ に接する円 $C_1$ の方程式を求める。 (3) (2) のとき、直線 $AB$ に関して円 $C_1$ と対称な円を $C_2$ とし、$C_1$ 上を動く点を $P$, $C_2$ 上を動く点を $Q$ とする。2点 $P, Q$ 間の距離の最大値を求め、そのときの点 $P, Q$ の座標を求める。

幾何学座標平面垂直二等分線距離
2025/4/6

1. 問題の内容

座標平面上に2点 A(4,1)A(4, 1), B(1,2)B(1, 2) がある。
(1) 線分 ABAB の垂直二等分線の方程式を求める。
(2) 第1象限に中心があり、2点 A,BA, B を通り、直線 4x3y+27=04x - 3y + 27 = 0 に接する円 C1C_1 の方程式を求める。
(3) (2) のとき、直線 ABAB に関して円 C1C_1 と対称な円を C2C_2 とし、C1C_1 上を動く点を PP, C2C_2 上を動く点を QQ とする。2点 P,QP, Q 間の距離の最大値を求め、そのときの点 P,QP, Q の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 線分 ABAB の中点 MM(4+12,1+22)=(52,32)(\frac{4+1}{2}, \frac{1+2}{2}) = (\frac{5}{2}, \frac{3}{2}) である。
線分 ABAB の傾きは 2114=13\frac{2-1}{1-4} = -\frac{1}{3} である。
よって、線分 ABAB の垂直二等分線の傾きは 33 である。
したがって、線分 ABAB の垂直二等分線の方程式は
y32=3(x52)y - \frac{3}{2} = 3(x - \frac{5}{2})
y=3x152+32y = 3x - \frac{15}{2} + \frac{3}{2}
y=3x6y = 3x - 6
3xy6=03x - y - 6 = 0
(2) 円 C1C_1 の中心を (a,b)(a, b) とおく。条件より、中心は第1象限にあるので、a>0a > 0, b>0b > 0 である。
また、中心は線分 ABAB の垂直二等分線上にあるので、3ab6=03a - b - 6 = 0 より b=3a6b = 3a - 6
よって、中心は (a,3a6)(a, 3a - 6) と表せる。
C1C_1 は点 A(4,1)A(4, 1) を通るので、円の半径 rr
r2=(a4)2+(3a61)2=(a4)2+(3a7)2=a28a+16+9a242a+49=10a250a+65r^2 = (a - 4)^2 + (3a - 6 - 1)^2 = (a - 4)^2 + (3a - 7)^2 = a^2 - 8a + 16 + 9a^2 - 42a + 49 = 10a^2 - 50a + 65
C1C_1 は直線 4x3y+27=04x - 3y + 27 = 0 に接するので、中心 (a,3a6)(a, 3a - 6) と直線 4x3y+27=04x - 3y + 27 = 0 との距離は rr に等しい。
4a3(3a6)+2742+(3)2=r\frac{|4a - 3(3a - 6) + 27|}{\sqrt{4^2 + (-3)^2}} = r
4a9a+18+275=r\frac{|4a - 9a + 18 + 27|}{5} = r
5a+455=r\frac{|-5a + 45|}{5} = r
a+9=r|-a + 9| = r
r2=(a+9)2=a218a+81r^2 = (-a + 9)^2 = a^2 - 18a + 81
10a250a+65=a218a+8110a^2 - 50a + 65 = a^2 - 18a + 81
9a232a16=09a^2 - 32a - 16 = 0
(a4)(9a+4)=0(a - 4)(9a + 4) = 0
a=4a = 4 または a=49a = -\frac{4}{9}
a>0a > 0 より a=4a = 4。すると b=3a6=3(4)6=6b = 3a - 6 = 3(4) - 6 = 6。よって、円の中心は (4,6)(4, 6)
r2=(44)2+(61)2=02+52=25r^2 = (4 - 4)^2 + (6 - 1)^2 = 0^2 + 5^2 = 25 より r=5r = 5
したがって、円 C1C_1 の方程式は (x4)2+(y6)2=25(x - 4)^2 + (y - 6)^2 = 25
(3) 円 C2C_2 の中心は直線 ABAB に関して円 C1C_1 と対称なので、円 C2C_2 の中心は (6,4)(6, 4) である。また、円 C2C_2 の半径は 55 である。
したがって、円 C2C_2 の方程式は (x6)2+(y4)2=25(x - 6)^2 + (y - 4)^2 = 25 である。
2点 P,QP, Q 間の距離が最大となるのは、P,QP, Q がそれぞれ円の中心を結ぶ直線上にあり、中心に関して反対側に位置するときである。
C1C_1C2C_2 の中心間の距離は (64)2+(46)2=4+4=8=22\sqrt{(6 - 4)^2 + (4 - 6)^2} = \sqrt{4 + 4} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2} である。
2点 P,QP, Q 間の距離の最大値は 5+22+5=10+225 + 2\sqrt{2} + 5 = 10 + 2\sqrt{2} である。
C1C_1 の中心 (4,6)(4, 6) から円 C2C_2 の中心 (6,4)(6, 4) へのベクトルは (2,2)(2, -2) である。
単位ベクトルは (12,12)(\frac{1}{\sqrt{2}}, -\frac{1}{\sqrt{2}})
PP の座標は (4512,6+512)=(4522,6+522)(4 - 5 \cdot \frac{1}{\sqrt{2}}, 6 + 5 \cdot \frac{1}{\sqrt{2}}) = (4 - \frac{5\sqrt{2}}{2}, 6 + \frac{5\sqrt{2}}{2})
QQ の座標は (6+512,4512)=(6+522,4522)(6 + 5 \cdot \frac{1}{\sqrt{2}}, 4 - 5 \cdot \frac{1}{\sqrt{2}}) = (6 + \frac{5\sqrt{2}}{2}, 4 - \frac{5\sqrt{2}}{2})

3. 最終的な答え

(1) 3xy6=03x - y - 6 = 0
(2) (x4)2+(y6)2=25(x - 4)^2 + (y - 6)^2 = 25
(3) 2点 P,QP, Q 間の距離の最大値: 10+2210 + 2\sqrt{2}
  そのときの点 PP の座標: (4522,6+522)(4 - \frac{5\sqrt{2}}{2}, 6 + \frac{5\sqrt{2}}{2})
  そのときの点 QQ の座標: (6+522,4522)(6 + \frac{5\sqrt{2}}{2}, 4 - \frac{5\sqrt{2}}{2})

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