ビルの屋上から小石Aを静かに落下させ、2秒後に別の小石Bを初速度24.5m/sで投げ下ろしたところ、2つの小石は同時に地面に落ちた。重力加速度の大きさを9.8m/s²とする。 (1) 小石Bを投げ下ろしてから地面に落ちるまでの時間 $t$ [s] を求めよ。 (2) ビルの高さ $h$ [m] を求めよ。

応用数学物理力学自由落下鉛直投げ下ろし運動方程式
2025/8/11

1. 問題の内容

ビルの屋上から小石Aを静かに落下させ、2秒後に別の小石Bを初速度24.5m/sで投げ下ろしたところ、2つの小石は同時に地面に落ちた。重力加速度の大きさを9.8m/s²とする。
(1) 小石Bを投げ下ろしてから地面に落ちるまでの時間 tt [s] を求めよ。
(2) ビルの高さ hh [m] を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
小石Aが落下する時間を tAt_A とすると、小石Bが落下する時間は tt なので、
tA=t+2t_A = t + 2 が成り立つ。
小石Aの落下距離 hh は、自由落下の式より
h=12gtA2=12g(t+2)2h = \frac{1}{2}gt_A^2 = \frac{1}{2}g(t+2)^2
小石Bの落下距離 hh は、鉛直投げ下ろしの式より
h=v0t+12gt2=24.5t+12gt2h = v_0t + \frac{1}{2}gt^2 = 24.5t + \frac{1}{2}gt^2
2つの式は等しいので、
12g(t+2)2=24.5t+12gt2\frac{1}{2}g(t+2)^2 = 24.5t + \frac{1}{2}gt^2
12×9.8×(t2+4t+4)=24.5t+12×9.8×t2\frac{1}{2} \times 9.8 \times (t^2 + 4t + 4) = 24.5t + \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2
4.9(t2+4t+4)=24.5t+4.9t24.9(t^2 + 4t + 4) = 24.5t + 4.9t^2
4.9t2+19.6t+19.6=24.5t+4.9t24.9t^2 + 19.6t + 19.6 = 24.5t + 4.9t^2
19.6t+19.6=24.5t19.6t + 19.6 = 24.5t
4.9t=19.64.9t = 19.6
t=19.64.9=4t = \frac{19.6}{4.9} = 4
(2)
hh は小石Bの落下距離で求められるので、
h=24.5t+12gt2h = 24.5t + \frac{1}{2}gt^2
h=24.5×4+12×9.8×42h = 24.5 \times 4 + \frac{1}{2} \times 9.8 \times 4^2
h=98+4.9×16h = 98 + 4.9 \times 16
h=98+78.4h = 98 + 78.4
h=176.4h = 176.4

3. 最終的な答え

(1) 4 [s]
(2) 176.4 [m]

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