1から整数Aまでのすべての整数を掛け合わせた数を300で割ると、商が整数になる。整数Aとして考えられる最小の整数を求める問題です。

数論素因数分解階乗割り算約数
2025/4/6

1. 問題の内容

1から整数Aまでのすべての整数を掛け合わせた数を300で割ると、商が整数になる。整数Aとして考えられる最小の整数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、300を素因数分解します。
300=2×2×3×5×5=22×3×52300 = 2 \times 2 \times 3 \times 5 \times 5 = 2^2 \times 3 \times 5^2
1からAまでの整数をすべて掛け合わせた数、つまりAの階乗(A!)が300で割り切れるためには、A!が222^2, 33, 525^2を因数に持つ必要があります。
Aが小さい順に考えます。
* A = 1: 1! = 1。300で割り切れません。
* A = 2: 2! = 2。300で割り切れません。
* A = 3: 3! = 6。300で割り切れません。
* A = 4: 4! = 24。300で割り切れません。
* A = 5: 5! = 120。300で割り切れません。
* A = 6: 6! = 720。720/300 = 2.4。整数になりません。
* A = 7: 7! = 5040。5040/300 = 16.8。整数になりません。
* A = 8: 8! = 40320。40320/300 = 134.4。整数になりません。
* A = 9: 9! = 362880。362880/300 = 1209.6。整数になりません。
* A = 10: 10! = 3628800。3628800/300 = 12096。整数になります。
したがって、Aとして考えられる最小の整数は10です。

3. 最終的な答え

10

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